2026.05.29
金曜
総売上7.3%増・EPS $0.67と好調も、設備投資拡大でFCFはマイナスに転落、関税リスクには慎重姿勢
- 総売上高は$1,777.51億(前年比+7.3%)、純売上高は$1,756.84億(同+7.1%)と力強い成長。eCoomerce売上は前年比+26%の$85億増加。
- 希薄化後EPSは$0.67(前年$0.56→$0.67、+$0.11)。営業利益は$74.93億(前年比+5.0%)。
- 粗利益率は24.3%(+6bp)改善。Walmart U.S.の品目ミックス改善と広告など高マージン事業の成長が牽引。
- フリーキャッシュフローは-$19.46億(前年+$4.25億)とマイナス転落。設備投資が$66.84億(前年比+$17億)に拡大したことが主因。
- Walmart U.S. 既存店売上高は+4.3%(トランザクション数・平均客単価ともに増)。Sam's Club U.S. 既存店売上高は+5.9%(燃料影響+2.1%含む)。
背景・要因
- Walmart U.S. 既存店+4.3%はグロサリーとゼネラルマーチャンダイズの強さが牽引。eCoomerce(店舗配送型)が同+5.2%寄与。
- Walmart Internationalの純売上高は$351.10億(+18.0%)。うち為替変動が+$23億寄与。メキシコ・中米、中国の成長が顕著。
- 粗利益率は品目構成改善と高マージン事業(広告など)の拡大が寄与。一方、物流内の燃料費増・eCoomerceフルフィルメントコスト増が一部相殺。
- 営業費用率は+33bp悪化。減価償却費増・事業再編費用$2億・医療費インフレが要因。
- その他損益は純$2.75億の益(前年は$5.97億の損失)。株式・その他投資の時価評価変動が主因。
リスク・懸念
- 関税・貿易制限の不確実性:米国で販売する商品の3分の1未満が輸入品。中国・ベトナム・メキシコ・インド・カナダからの輸入に依存。IEEPAに基づく関税還付請求の時期・金額は不透明。
- マクロ経済の不確実性:インフレ・為替変動・雇用動向・燃料価格変動・消費者信頼感の変動が業績に影響する可能性。
- オピオイド関連訴訟:DOJによる民事訴訟(2027年11月裁判予定)やMDL等、多数の訴訟が継続中。損失見積りは不可能。
- インド子会社Flipkart関連の外国直接投資規制違反疑惑・競争法違反調査。いずれも初期段階であり結果は不透明。
- Spark Driver プラットフォームに関するFTC・州当局の調査・訴訟:2026年3月に$1億の和解合意済みだが、ドライバー分類や支払い慣行を巡る追加の政府調査・民事訴訟が継続。