2026.10.26
月曜
Verizon 3Q26は後払い携帯の純増が前年比8倍超と過去5年で最強、Adjusted EBITDAが過去最高。通期ガイダンスを3四半期連続で引き上げ
- 総営業収益は343億ドルで前年比1.5%増。Mobility and broadbandサービス収益が2.9%増の約235億ドルとなった一方、端末収益は9.0%減(アップグレード鈍化と端末補助金削減が要因)
- EPSは1.25ドル(前年比6.8%増)、Adjusted EPSは1.31ドル(同8.3%増)。純利益は53億ドルで5.2%増、純利益率は15.5%(前年14.9%)
- Adjusted EBITDAは138億ドルで前年比8.0%増、マージンは37.8%から40.2%へ上昇し、いずれも四半期として過去最高
- 後払い携帯電話の純増は40.6万件(前年比820%超増)、後払い純口座増は13.7万件で10年以上ぶりの好成績。後払い携帯の解約率は4bp改善の0.94%
- フリーキャッシュフローは78億ドルで12.1%増、営業キャッシュフローは115億ドルで2.2%増。年初9カ月ではFCF180億ドル(14.3%増)、株主還元は128億ドル(49%増)
会社ガイダンス
次四半期
2026年第4四半期: Mobility and broadbandサービス収益は前年比約4.0%増を見込む。
通期
2026年通期(3四半期連続で上方修正): 後払い携帯電話の純増110万〜120万件(従来は75万〜100万件の上半分、2025年比3倍超)。Adjusted EPSは5.04〜5.06ドル(前年比7.0〜7.5%増、従来は6.0〜7.0%増)。営業キャッシュフローは前年比3.5〜5.0%増(従来2.0〜4.0%増)。フリーキャッシュフローは前年比約12.0%増に接近(従来9.0〜10.0%増)。Mobility and broadbandサービス収益は年間ガイダンス2.5〜3.0%増の上半分。設備投資は160億〜165億ドル(AI Connect向けの成功報酬型投資を含む)。通期の自社株買いは最大45億ドルを継続見込み。
背景・要因
- 大型補助金ではなくSimplicityや拡充したロイヤルティプログラムなど顧客優先の施策へ転換し、高価値顧客の獲得と解約率低下、マージン拡大につながった
- 端末の買い替えサイクル長期化と端末補助金支出の戦略的削減により、端末収益が9.0%減、新規獲得プロモーション費用は41%減、維持向けプロモーション費用は30%改善
- ブロードバンド純増は31.4万件(固定無線アクセス15.9万件、光ブロードバンド15.5万件)。光の新規顧客の半数超が1ギガビット以上の速度を選択
- AWSと20億ドル超のAIインフラ契約を締結。光ネットワークのAI需要取り込みを狙う
- 買収関連で現金94.8億ドルを支出し、無線免許の取得に43.8億ドルを支出
リスク・懸念
- 競争環境(価格・プロモーション・ネットワーク品質・消費者嗜好の変化)への対応リスク
- AIを含む技術変化への対応遅れや消費者需要の変化
- 関税・通商政策の変更、インフレや金利動向などのマクロ環境
- サイバー攻撃、ネットワーク障害、主要サプライヤーの供給途絶
- 多額の有利子負債(総負債1,662億ドル、ネット無担保負債1,237億ドル、ネット無担保負債/Adjusted EBITDAは2.3倍)
- 規制環境の変化、環境関連の訴訟・調査、格付や税制の変更、自社株買い・配当の実施能力に関する不確実性