2026.08.10
月曜
四半期はAdjusted EBITDAが前年同期比+$412Mと堅調。AI向け電源需要に照準、KKRファンドへの$1B投資やPJM/原子力PPA拡大、Cogentrix買収(late 2026クローズ見通し)で成長戦略を加速。経常益ベースでは強い一方、実質純利益は商品デリバティブの時価評価で減。
- 第2四半期(2026年6月期)のAdjusted EBITDAは前年同期比+$412M増加し好調。営業利益は$553M(前年$515M)、純利益は$305M(前年$327M)とわずかに減少したが、これは商品ヘッジの未実現時価評価損が主因。
- 連結売上高は$4,017M(前年$4,250M)と減少。ただし実現ベースの収益-燃料コストは、East地区の高キャパシティ価格・ガス機の最適化・Lotus買収効果で+$480M改善。
- 6ヶ月累計のAdjusted EBITDAは前年比+$671M増加、純利益は$1.334B(前年$59M)と大幅増益。営業キャッシュフローは$2.222Bで前年$1.171Bから約2倍に拡大。
- AIデータセンター需要を睨み、KKR Helix Fundへの最大$1Bコミットメント(当初$500M)、Metaとの20年PPA(2,609MWのPJM原子力)、AWSとのComanche Peak 20年PPA(1,200MW)を進展。
- Cogentrix買収(約5,500MWのガス火力、約$2.3Bの現金+株式)は8月にFERC承認を得てlate 2026クローズ見通し。June 2026に希薄化の大きいTerm Loan B-3 $2.44Bを返済し投資適格化の節目も達成。
背景・要因
- East地区の実現キャパシティ価格(TJM 2028-29オークションで$325/MW-day)上昇と、Lotus買収(2025年10月クローズ、2,600MW)による発電ポートフォリオ拡大がAdjusted EBITDAを押し上げ。
- Texas地区はガス機の市場条件に応じたディスパッチ最適化とMartin Lake Unit 1の復帰(2026年2月)でエネルギー・マージンが改善。
- 四半期純利益の減は、商品デリバティブの未実現時価評価損の増加($488Mの逆風)によるもので、実体経済の悪化ではない。
- 燃料・購入電力コストは、未実現時価評価益の増加とガス機ディスパッチ最適化で減少。
- 減価償却費はMoss Landing 300/100MWバッテリーの償却廃止と小売顧客関係資産の一時期費用消滅で減少。
リスク・懸念
- Moss Landing 300火災(2025年1月)関連コストが継続。ASAOCに基づくEPA対応費用(バッテリー除去・建物解体・モニタリング)と、West地区の収益減少(保険の下限$100Mを除く$175M)が計上されている。
- サプライチェーン制約と労働力不足により、新規発電設備の建設用資機材の調達リードタイム延長とコスト上昇が続き、一部の太陽光・バッテリー設備投資の延期・断念が発生。
- イラン紛争を含む中東の不安定化がガス・電力価格や資本市場へ波及する可能性(ただし当社は同地域で事業展開せず間接的影響に限定)。
- PJM原子力のPPA/アップレートや新規開発の経済性が規制承認・エンジニアリング評価・資本配分判断に依存。
- CRR/CCR・GHG・ELG等のEPA環境規制見直しと、コール火力の廃止時期(2026-2028年)の変更可能性が資本計画に影響しうる。