10-Q
2026.07.29
水曜
好調な決算:売上・EPSともに二桁成長、決済数量・越境取引が堅調。通期ガイダンスは開示なし
- 第3四半期(Q3 FY2026)売上高は116.33億ドル(前年同期比14%増)。国際取引収入、データ処理収入が牽引。
- 希薄化後EPSは2.97ドル(前年同期2.69ドルから10%増)。Non-GAAP希薄化後EPSは3.32ドル(同11%増)。
- 名目決済金額(前四半期ベース)は11%増、処理取引数は10%増、名目越境取引量(欧州域内除く)は14%増。
- Value-Added Services収入は38億ドル(前年同期比33%増)。FIFAワールドカップ関連のマーケティング需要などが寄与。
- 営業費用は47.56億ドル(同19%増)。うち人件費が40%増で大きく影響。訴訟引当は6.15億ドル→2.53億ドルに減少。
背景・要因
- 売上成長の主因は消費者支出の底堅さと電子商取引・カード決済への継続的なシフト。名目決済金額・処理取引数・越境取引量がすべて二桁成長。
- Value-Added Servicesが33%増と好調。FIFAワールドカップ2026™、オリンピック・パラリンピック(ミラノ・コルティナ2026)などの大型スポンサーイベントがマーケティング需要を押し上げ。
- 為替変動は売上成長に約1ポイントのプラス寄与。営業費用も為替で約1-1.5ポイントの押し上げ。
- 人件費の大幅増(40%)は、事業効率化・高成長領域への再投資に向けたリストラクチャリング費用(5.63億ドル)を含む。
- 訴訟引当は前年同期の6.15億ドルから2.53億ドルに減少(前年はインターチェンジMDLの追加引当が大きかった反動)。
リスク・懸念
- インターチェンジ多地区訴訟(MDL)の長期化と追加引当リスク。Q3累計で11億ドルの追加引当を計上済み。
- 米国ドルの為替変動による収益への影響。前期はプラス寄与だったが、変動が継続する可能性。
- ブラジル規制強化に伴う決済保証エクスポージャーの拡大リスク。中央銀行への新ルール提出済みで、承認後のエクスポージャー増加が見込まれる。
- 個人消費の減速リスク。現在は堅調だが、マクロ経済環境次第では今後の決済数量に影響。