2026.05.06
水曜
売上・利益ともに市場予想を下回る着地。戦略的な大口顧客削減とコスト圧力が重荷も、通期ではコスト削減効果に期待
- 売上高は 212億ドル(前年比 -1.6%)、平均日次配送量は 7.7% 減少(19,184千個→20,789千個)
- 営業利益 12.67億ドル(同 -23.9%)、営業利益率 6.0%(前年 7.7% から悪化)
- 希薄化後 EPS は 1.02ドル(前年 1.40ドル)。非GAAP調整後は 1.07ドル
- U.S. Domestic Package セグメント営業利益 5.15億ドル(同 -47.4%)と大幅減。Ground 平均日次配送量 7.9% 減
- SCS セグメントは営業利益 2.05億ドル(前年 0.46億ドル)と大幅改善。Mail Innovations 減収を AHG 買収効果が部分的に補填
会社ガイダンス
通期
2026年通期:Network Reconfiguration / Efficiency Reimagined プログラムによるコスト削減効果として、前年比約30億ドルのコスト削減を見込む。同プログラムに関連する非GAAP調整前の費用は13〜15億ドル(うち12億ドルは Driver Choice Program の早期退職費用)。設備投資は約30億ドル(約80%をネットワーク強化・テクノロジー投資に配分)。なお6月までに最大顧客からのボリューム削減(2024年比50%以上)の完了を見込む。
背景・要因
- 戦略的最大顧客からのボリューム削減(2024年比で50%以上削減予定の進捗)および低採算 eコマース配送の縮小が全体数量を押し下げ
- Ground Saver 製品の USPS へのラストマイル委託に伴う移行コスト・過剰人員コストが発生
- 2025年第4四半期 MD-11退役後のキャパシティ不足に対応するためのサードパーティリース費用が増加
- 中東情勢による燃料費上昇(燃油サーチャージ増収はあったがネットではコスト増)
- 労災補償費用が前年 claims の悪化により 6,700万ドル増加
リスク・懸念
- Global Freight Forwarding (GFF) および Healthcare Logistics & Distribution (HLD) の報告単位のれん残高が公正価値をわずかに上回る水準にとどまり、将来減損リスクあり
- IPA(パイロット組合)との団体交渉が進行中(2025年9月 amendable)。無期限のストライキリスク
- 米国最高裁による IEEPA 関税無効判決に伴う約5億ドルの関税還付プロセスが進行中で、財務影響の見通し不透明
- マクロ経済の不確実性・地政学的リスク(中東紛争、貿易政策変化)が業績に影響する可能性