2026.10.13
火曜
増益とMCR改善で通期見通しを引き上げ、Optum Healthの縮小が影を落とす
- 売上高は前年同期比でほぼ横ばいの$112.7B(前年同期$113.2B)。営業利益は$6.6B(前年同期$4.3B)と大幅増益、純利益率は3.6%(同2.1%)。
- 希薄化後EPSは$4.56(前年同期$2.59)、調整後EPSは$4.69(同$2.92)。営業キャッシュフローは$5.1Bで純利益の1.2倍。
- 医療費率(MCR)は88.4%(前年同期89.9%)に改善。2026年サービス分の前期以前の準備金で$610Mの純有利な戻入を計上。営業費用率も13.5%から12.8%へ低下。
- UnitedHealthcareは48.3百万人をカバーし売上$86.3B・営業利益$2.8B(営業利益率3.3%、前年同期2.1%)。Optumは売上$66.9B・営業利益$3.7B(利益率5.6%、同3.6%)。
- Optum Healthの売上は前年同期比10%減の$22.9B。価値ベースケアの規模が不十分な市場で患者数を絞った影響。一方で営業利益は$735Mと前年同期$41Mから急改善。
- 2026年通期見通しを引き上げ。GAAP EPSは少なくとも$19.50、調整後EPSは少なくとも$20.50を見込む。
会社ガイダンス
通期
2026年通期: GAAP希薄化後EPSは少なくとも$19.50、調整後EPSは少なくとも$20.50を見込む(第3四半期までの実績を反映)。調整後EPSには無形資産償却費約$1.55/株、純ポートフォリオ売却・南米影響 約-$(0.25)/株、税効果調整 約-$(0.30)/株が含まれる。長期目標として年末までに負債資本比率を約40.0%とすることを目指す。
背景・要因
- 医療費管理・価格規律・給付設計変更・統合型バリューベースケアの提供改善がMCR低下と増益に寄与
- 2026年サービス分に関する$610Mの純有利な前期準備金戻入
- 営業費用率はテクノロジー・プロセス・人材への投資加速があったものの、オペレーション効率化で13.5%から12.8%へ低下
- Optum Healthの減収は、価値ベースケアの十分な拠点がない市場での患者数削減による
- Optum Rxの調整後処方箋数はUnitedHealthcareなど顧客の会員減で414百万から393百万へ減少も、バイオシミラー普及と業務改善で増益
- UnitedHealthcareの会員減:Employer & Individualで16.5万人減、メディケア・アドバンテージは2025年末比93.5万人減、Community & Stateで8.5万人減(メディケイド適格性見直し)
リスク・懸念
- 医療費の見積り・価格設定・管理能力
- 新規または既存の医療法規制の変更・執行・適用
- サイバー攻撃・データセキュリティ事案および関連規制の不遵守
- 政府プログラムからの収益減少やキャッシュフロー遅延
- メディケア、CMSスター評価制度、リスク調整データ検証監査の変更
- メディケア参加に関するDOJの法的措置
- 品質スコアの維持・改善の失敗
- 競争圧力と市場シェア維持
- 税制変更の影響、訴訟・政府調査・監査関連費用の増加
- AI等の新技術利用に伴うリスク
- 南米事業売却に伴うリスク