2026.07.23
木曜
売上27%増も営業利益は大幅減益、R&D・SG&A膨張と規制クレジット減少が響く。Cybercab生産開始・Robotaxi商用化進むも、投資増で利益率圧迫。2026年設備投資は$250億超の見込み。
- 【売上】Q2 2026は$282.36億(前年同期比+26%)。自動車販売売上は$200.06億(同+27%)、納車台数が約25%増加。
- 【EPS】希薄化後EPS $0.32(前年同期$0.33)。純利益$11.14億(前年$11.72億)と微減。
- 【粗利】自動車粗利率16.9%(前年17.2%)。自動車+サービスの粗利率は16.4%(前年15.4%)と改善。エネルギー貯蔵粗利率は20.4%(前年30.3%)と大幅低下。
- 【営業利益】$3.98億(前年$9.23億)と▲57%の大幅減。研究開発費$23.71億(同+49%)、販管費$19.82億(同+45%)が膨張。
- 【営業CF】上半期$86.34億(前年$46.96億)と約1.8倍に改善。設備投資は$82.82億(前年$38.86億)と倍増。
会社ガイダンス
通期
2026年通期の設備投資は$250億超を見込む。AI関連(コンピュートインフラ・データセンター)、製造/R&Dライン拡張、自社運用AIアセット・小売/サービス/充電網の拡大が投資の主な使途。なお、通期の売上高・EPS・粗利率等の数値ガイダンスは開示されていない。
背景・要因
- 自動車販売: 納車台数約25%増(Q2)・18%増(上半期)が売上増の主因。New Model Yへの切り替えが前年同期のベースを押し下げていた反動も。
- 規制クレジット: Q2は$1.46億と前年$4.39億から▲67%減少。規制プログラムの制限と他社需要減が影響。
- エネルギー貯蔵: Megapack増設も平均単価低下とPowerwall減少で増収率は+13%に留まり、粗利率は20.4%に急低下(前年30.3%)。
- 研究開発・販管費: AI関連投資とCEO報酬(2025 CEO Performance Award)に伴う株式報酬増がコスト増の主要因。
- その他収益: SpaceX株式の公正価値評価益(約$10.05億)がOther incomeに計上され、営業外で利益を下支え。
リスク・懸念
- 【関税リスク】米国輸入関税の変更がエネルギー貯蔵事業に相対的に大きな影響。電池セルコスト上昇で消費者需要に悪化リスク。
- 【訴訟リスク】Autopilot/FSDに関連する複数の集団訴訟・証券訴訟(2025年8月・2026年6月提起)。Benavides裁判で$2億の評決あり。
- 【規制リスク】規制クレジットプログラムの制限継続。DOJ/SEC/ NHTSA等による調査継続中。
- 【マクロ/金利リスク】高金利が車両ローン・リースの需要を抑制。循環産業ゆえの需要変動リスク。
- 【供給リスク】単一サプライヤー依存、関税変更に伴うサプライチェーン混乱・コスト増。