2026.10.16
金曜
RACローン売却とAFS証券入れ替えでGAAP利益は大きく落ち込むも、調整後EPSは前年比12%増の$1.16、事業再編で「より強靭な成長」へ
- 3Q26の希薄化後EPSは$0.56、調整後EPS(1)は$1.16で前年同期比12%増。純利益は$0.80B(純利益・普通株主帰属$0.68B、調整後$1.42B)
- 売上高は$3.75B(TE(1)ベース$3.79B)、調整後売上高-TE(1)は$5.3Bでほぼ横ばい。純金利収入-TE(1)は前四半期比1.1%増の$3.71B、NIM-TE(1)は3.00%と2bp上昇
- 非金利収益は$0.08Bまで急減(前四半期$1.64B)。AFS証券売却で$1.4Bの損失、RACローン売却で$66Mの損失(other income)を計上。一方ウェルス・マネジメント収益は四半期として過去最高
- 非金利費用は$3.11B(前四半期比$50M増)。RACローン売却関連費用$40Mを除けば横ばい。効率性比率は82.9%に悪化(調整後は58%程度を維持)
- 資産内容はRACローン売却で改善。NCO比率は77bp(うち39bpがRAC関連)、NPL/ローンHFIは0.40%(前四半期比11bp低下)、ALLL比率は1.25%(26bp低下)。CET1比率は10.7%(同20bp低下)
背景・要因
- 純金利収入-TE(1)の増加は稼働日数増と資産・負債の固定的な再価格設定、ただしローン残高減少が一部相殺
- 非金利収益の急減はAFS証券売却損$1.4BとRACローン売却損$66Mによるもの。ウェルス・マネジメント収益は市場環境の好転で増加
- 非金利費用増はRACローン売却関連の従業員給付費増やテクノロジーインフラへの継続投資、一方で非詐欺オペレーショナルロス引当金の調整が減少方向に寄与
- 貸出残高の減少($5.9B減、うち$5.5BがRACローン売却)と預金残高の増加($3.9B増、+0.9%)
- 実効税率の低下はAFS入れ替えによる税引前利益減少で税額控除等の相対的恩恵が拡大したため
リスク・懸念
- 金利・貿易政策(関税含む)、国内外の政治・地政学・経済・市場環境の変化
- 信用リスク管理、融資先・取引先の信用状態悪化
- 預金流出や資金調達コスト上昇、投資ポートフォリオの評価に関する市場のネガティブな見方
- AIを含む技術変化への対応、サイバーセキュリティ・システム障害リスク
- 規制・監督環境の変化、資本・流動性要件、訴訟・調査リスク