2026.08.10
月曜
買収効果で売上・NOIが大きく伸長。EPSは横ばいもFFO・Real Estate FFOは史上最高水準に。ガイダンス提示はなし
- 第2四半期(3ヶ月)の総収益は$1,790.6Mで前年同期の$1,498.5Mから+19.5%増加。うちリース収入は+$280.3M増(買収効果の寄与$197.5M)。純利益は$574.1M、普通株主帰属EPSは$1.49(前年$1.70、前年同期比-12%減)。
- 6ヶ月累計のEPSは$2.97で前年同期と横ばい。リース収入は+$541.4M増(うち買収効果$386.7M)。Portfolio NOIは前年同期比+7.5%増加。
- 第2四半期 Diluted FFO per shareは$3.12(前年$3.15)、Real Estate FFO per shareは$3.29(前年$3.05)と最高水準で着実に成長。
- 米国Mall・Premium Outletsの期末稼働率は96.0%(前年横ばい)。加重平均ベース最小賃料は1平方フィートあたり$62.42(前年$58.70、+6.3%)。
- TRG買収完了により11物件が連結化され、二年度目も収益を押し上げ。Catalyst関連の不振によりother platform investmentsの利益は前年に比べ減少。
背景・要因
- EPS減少の主因は、(1)TRG買収など買収活動に伴う減価償却費+$251.7M、支払利息+$97.1M、プロパティ運営費/固定資産税/その他経費の増加、(2)Catalyst・TRG買収関連の事業再編費用$18.3M(前年同期はCatalystのForever 21分離で+$80.5Mの純利益)など。
- 買収活動がリース収入を大きく押し上げ(6ヶ月で+$386.7M)、為替・賃料上昇もプラス寄与。平均賃料は+6.3%上昇し、稼働率96%を維持。
- 金利上昇環境により実効加重平均借入金利が3.63%→3.93%に上昇(+30bp)。USD債・CP発行増加で支払利息が増加。
- Klépierreの交換社債転換で4,074,711株を交換し非現金益$64.3Mを計上(前年はKlépierre資産売却で$9.6Mの損失)。その他事業持分投資(Catalyst等)は前年比で減益。
リスク・懸念
- 小売業・Eコマース等の競争激化、賃貸借契約更新・空室再リースの不成立リスク、テナント倒産による家賃回収不能リスク、主力テナント退店リスク。
- インフレ・関税・世界貿易混乱・地政学リスク(ウクライナ・中東紛争)・景気後退圧力によるテナントへの影響。
- 金利上昇による資金調達コスト増、財務制限条項(レバレッジ・EBITDAカバレッジ等)への抵触リスク。
- 国際事業における為替変動リスク、投資用不動産の流動性リスク、自然災害・気候変動・パンデミック等の影響。