2026.05.11
月曜
売上高が前年比123%増と急拡大、AIサーバー需要が牽引するも、内部統制の重要欠陥が未解消でガイダンス開示なし
- Q3 FY2026(2026年3月期四半期)売上高は102.4億ドル(前年同期比122.7%増)、AI GPU関連製品が150.5%増と急成長
- 希薄化後EPSは0.72ドル(前年同期0.17ドルから大幅改善)、純利益は4.83億ドル(前年同期1.09億ドル)
- 粗利益率は9.9%とほぼ横ばいだが、通年累計では8.2%(前年同期11.6%から3.4pt悪化)、製品ミックスと関税費用が圧迫
- 在庫は111.0億ドルと期末比2.4倍に急増、営業CFは▲75.6億ドルと大幅なマイナス
- 内部統制に4つの重要欠陥(IT統制・職務分離・情報産出・関連 party 取引)が未是正、開示統制は有効でないと判断
背景・要因
- AI GPU関連製品(液冷・空冷サーバー)の売上が前年比150.5%増の51.6億ドル増加し、売上全体を牽引
- 大規模データセンター向け Design Win の受注・出荷が本格化
- 関税費用(新通商政策)が前年比608%増と急増し、原価を押し上げ
- 在庫評価損は前年比43.9%減の7,020万ドルに改善、一部製品の市場価格上昇が寄与
- 金利費用が3.8倍に増加(リボルビングクレジットラインの活用による借入金利息増)
リスク・懸念
- SEC調査の継続(2024年11月・2026年4月に召喚状受領)および証券集団訴訟・株主代表訴訟の係属中
- 2026年3月に米国検察が元従業員3名を輸出管理違反で起訴(会社自体は被告ではないが風評リスク)
- 米中対立の激化に伴う輸出管理制度の厳格化(AI/GPU関連製品のライセンス要件など)が売上に影響
- 台湾からの部品供給や関連 party 製造への依存リスク
- 内部統制の重要欠陥が未是正であり、財務報告の適時性・正確性に影響を及ぼす可能性