2026.10.27
火曜
増収も原材料高とSuvinil希薄化で利益横ばい、通期EPSガイダンスは下方修正しつつ需要は「低調」継続の見立て
- 連結売上高は前年同期比7.9%増の68.6億ドル。3セグメントすべて増収で、うち売価上昇が中一桁%寄与。PSG既存店売上は3.9%増
- 希薄化後EPSは3.38ドル(前年3.35ドル、0.9%増)、調整後EPSは3.63ドル(同3.59ドル、1.1%増)と小幅増益にとどまる
- 純利益は1.5%減の8.21億ドル(売上比12.0%)。EBITDAは3.4%増の13.9億ドル(同20.3%)、調整後EBITDAは3.3%増の14.0億ドル(同20.5%)
- セグメント別ではPSGが売上40.15億ドル(4.7%増)・セグメント利益9.743億ドル(2.1%増、マージン24.3%)。CBGはSuvinil買収で売上21.7%増の9.374億ドルながらセグメント利益は7.1%減の1.462億ドル
- PCGは売上19.03億ドル(8.8%増)、セグメント利益2.552億ドル(6.2%増)。上期9カ月では営業キャッシュフロー25.9億ドル創出、配当・自社株買いで29.8億ドルを株主還元
会社ガイダンス
次四半期
2026年第4四半期: 連結売上高は前年同期比で中一桁%の増収を見込む。
通期
2026年通期: 連結売上高は前年比中〜高一桁%増(据え置き)。実効税率は20%台前半。希薄化後EPSは10.92〜11.22ドル(Valspar買収関連償却0.82ドル、退職・その他構造改革費用0.11ドルを含む。2025年実績10.26ドル)。調整後希薄化後EPSは11.85〜12.15ドル(2025年実績11.43ドル)。
背景・要因
- Suvinil(2025年10月買収)の連結寄与と全セグメントでの売価上昇(中一桁%)
- 粗利益率は原材料費・サプライチェーン関連コストの上昇と、Suvinil希薄化および低マージンセグメントの高成長によるミックス悪化で圧迫。Suvinilを除けば年初来粗利益率は前年並み
- SG&A比率は全社的な効率化施策により低下
- CBGの利益減は原材料・サプライチェーンコスト増、Suvinil関連SG&A増、為替の取引損益悪化
- PCGは一般工業・パッケージ・コイルが二桁%増、工業木材・自動車リフィニッシュが低一桁%増
- 借入増加に伴う支払利息増で管理部門コストが増加
リスク・懸念
- 顧客心理と先行指標は年内残りから2027年にかけても需要が低調であることを示唆
- 原材料費・サプライチェーンコストの上昇(インフレ圧力)
- 北米の需要軟化(CBG)
- 為替(外貨換算・取引損益)の変動
- 関税・輸出入規制など通商政策の変更、金利・信用市場・景気後退リスク(フォワードルッキング声明の記載)