10-Q
2026.05.08
金曜
好調な業績:純利益30%増・EPS$1.37、純新規顧客資産$1,400億の流入継続も株式市場下落で期末総顧客資産は微減
- 総純収益は$6,482M(前年比+16%)、純利息収益は$3,144M(同+16%)に増加。純利益は$2,479M(同+30%)、希薄化後EPSは$1.37(同+38%)。
- コア純新規顧客資産は$1,400億(前年比+2%)、アクティブブローカー口座は3,909万口座(同+6%)。日次平均取引数(DATs)は989万件(同+34%)と顧客取引が急増。
- 調整後総費用は$3,151M(同+5%)。買収・統合関連費用$11M(Forge買収由来)を含む。調整後希薄化後EPSは$1.43(同+38%)。
- 株主資本利益率(ROE)は23%(前年18%)、有形普通株主資本利益率(ROTCE)は40%(同35%)に改善。
- 自己株式を$2.4B買入れ、普通配当を19%増の$0.32/株に増配。連結Tier 1 レバレッジ比率は8.9%(前年末9.3%)、調整後同比率は6.8%(同7.1%)。
背景・要因
- 純利息収益の増加要因:マージン・バンクローンの残高成長、ホールセール調達の圧縮、調達金利の低下。一方で変動金利資産の利回り低下とAFS/HTM証券の減少が部分的な逆風。
- 資産管理・管理報酬は前年比+15%:平均顧客資産残高の増加(資産獲得・市場上昇・マネージド投資ソリューションの成長が寄与)。
- トレーディング収益は前年比+20%:市場変動とオプション取引増加によるオーダーフロー収益の拡大、手数料収入も取引高増加で増加。
- BDA手数料は前年比+20%も平均残高は14%減少:純利回り改善と顧客への支払金利低下が残高減少を一部相殺。
- Forge Global Holdingsの買収(2026年3月2日、$636M)の影響が第1四半期後半から反映(収益$14M、純損失$6M、のれん$347M)。
リスク・懸念
- 市場変動と不確実性の高まり:2026年第1四半期にS&P500は-5%、NASDAQは-7%と下落。地政学的不確実性やインフレ圧力が継続。
- 金利環境の変化リスク:FRBが政策金利を3.75%に据え置く中、短期金利低下が変動金利資産利回りを圧迫。金利急変動時には顧客のキャッシュアロケーション変更により調達コスト増の可能性。
- 預金競争とキャッシュアロケーションの変化:顧客が高利回りのマネー・マーケット・ファンドなどへ資金シフトするリスク(スイープ預金からの流出)。
- 規制資本ルールの変更:2026年3月に米国銀行規制当局がAOCIを規制資本に含める新たな提案を公表(5年経過措置あり)。連結調整後Tier1レバレッジ比率は6.8%と長期目標レンジ(6.75-7.00%)下限近く。
- SEC手数料率の変更:2026年4月4日よりSEC手数料がゼロから再設定されるが、収入と費用で相殺されるため純損益への影響はない。」