2026.10.15
木曜
増収増益でEPSは前四半期比改善も、2Q26の一時利益剥落で非金利収入が大きく減少。効率性比率は57%に改善、資本還元継続
- 純利益は21億ドル、希薄化後EPSは4.97ドル(調整後5.09ドル)。前年同期(1,822百万ドル、4.35ドル)から増益、前四半期(2,055百万ドル、4.81ドル)からも増益
- 総収入は66.5億ドル(65.62億ドル)で前四半期比5%減、前年同期比では11%増。純金利収入42.06億ドルは前四半期比2%増、前年同期比15%増
- 純金利マージン(NIM)は2.94%で前四半期比2bp低下、前年同期(2.79%)からは改善。非金利収入は23.56億ドルで前四半期比15%減、前年同期比4%増
- 非金利費用は37.51億ドルで前四半期比8%減(調整後ベースでは3%減)。効率性比率は57%に改善(前四半期60%、前年同期59%)
- 平均貸出は3,722億ドルで前四半期比2%増(商業貸出4%増が牽引)、平均預金は4,612億ドルで1%増。CET1比率は9.8%。ROTCE(有形普通株主資本利益率)は18.3%
会社ガイダンス
次四半期
2026年第4四半期の自社株買い戻し額は、2026年第3四半期と同程度になる見込み(市場・経済状況等により調整の可能性あり)。
背景・要因
- 純金利収入の増加:商業貸出の伸びと有利子資産の利回り上昇による(調達コスト上昇が一部相殺)
- 非金利収入の減少:主に2Q26の資本市場・アドバイザリー収入が高水準だった反動、ならびに2Q26に計上したVisa株式交換に伴う4.48億ドルの利益(今回計上なし)
- 非金利費用の減少:2Q26に計上した統合費用・重要項目(2.61億ドル)が3Q26は0.27億ドルに縮小したこと、および報酬費用の減少と費用規律の継続
- 前年同期比の費用増:事業成長への継続投資およびFirstBank取得に伴う営業費用の追加
- 学生ローン・ポートフォリオ14億ドルの売却目的保有への移管により、平均消費者ローンが減少し、純貸倒償却に0.35億ドルが含まれる
リスク・懸念
- 経済・金融市場環境が現在の想定と大きく異なる可能性(AI関連センチメントの反転、債券利回りの急上昇などが成長とインフレ見通しのリスク)
- インフレリスクは依然高く、基調的なコアインフレは年末まで3%超が続く見込み
- 金利・株式・その他金融市場の変動、米国および世界の金融市場の混乱
- 規制・法的発展(連邦準備制度理事会等の行動、資本規制の変更、訴訟・規制調査の不利な結果)
- 資本行動(株主還元)は連邦準備制度理事会のCCARプロセスで設定されるストレス資本バッファーを含む最低資本水準の維持が前提
- 非履行商業貸出の増加に伴い、総非履行ローンは前四半期比8%増の22億ドル、法人向け非履行貸出が増加
- 買収・新戦略イニシアチブ(FirstBank統合を含む)に伴うリスクと不確実性