2026.07.24
金曜
Smoke-Free好調もRBH減損511百万ドルが重石、通期ガイダンスは示されず—Q2 EPSは市場予想を下回る
- 【Q2 2026】売上高111.92億ドル(前年同期比+10.4%)、為替除く+7.6%。国際スモークフリーが牽引し、価格改善と好調な数量構成が寄与。
- 【Q2 2026】調整後希薄化EPS 1.80ドル(前年同期1.95ドルより▲7.7%)。RBH equity investmentの非現金減損5.11億ドル(EPS▲0.33ドル)が重石。
- 【H1 2026】営業利益84.23億ドル(前年同期比+16.1%)。国際スモークフリー(+22.6%)と国際可燃物(+10.7%)の粗利成長が牽引。
- 【H1 2026】スモークフリー製品出荷数量95.2億ユニット(前年比+8.3%)、うちHTU(加熱式たばこ)は83.1億ユニット(+9.4%)、E-ベイパーは2.6億ユニット(+72.0%)。
- 【U.S.】H1のZYN出荷は52億パウチ(前年比▲11.2%)。Q2は29億パウチ(+1.8%)と持ち直し。6月にZYN ULTRA(9mg/11mg)の出荷を開始。
会社ガイダンス
通期
2026年通期: 総出荷数量(紙巻+SFP)は横ばい〜微増(前回: 横ばい)。SFP出荷数量は高一桁%増、紙巻数量は2-3%減(前回: 約3%減)。営業キャッシュフローは約135億ドル(現行為替レート、年末の運転資本次第)。設備投資は14-16億ドル(主にスモークフリー生産能力向け)。実効税率は約21.5%(個別税事象除く)。
背景・要因
- 国際スモークフリー: HTUとE-ベイパーの好調な数量増とHTU価格改善が粗利を押し上げ(Q2粗利+17.1%、為替除く+14.6%)。
- 国際可燃物: 価格改善が数量減少を補い、粗利は+11.5%(為替除く+8.0%)。
- U.S.セグメント: 前半はZYNの在庫調整と前年のプロモーション少のベース効果で減収。Q2はZYN出荷が+1.8%と回復。
- RBH Equity Investment減損: カナダ子会社の5カ年事業計画更新を受け、5.11億ドルの非現金減損を計上。
リスク・懸念
- ロシア事業の不確実性: ロシアは出荷数量の約9%、純売上の約6%を占める。資産計上額は約56億ドル(うち現金約28億ドル)。強制的ローカライゼーション等による権利剥奪リスク。
- ZYN関連訴訟: 米国で進行中の集団訴訟(フロリダ、カリフォルニア等)およびボルティモア市の消費者保護訴訟。未だ損失見積不能。
- EUたばこ物品税指令(TED)改正提案: 2025年7月にEU委員会が公表。スモークフリー製品への課税拡大・最低税率設定を含む。
- FDAのマーケティング許可リスク: IQOS ILUMA(誘導加熱式)の米国PMTA/MRTPA審査中。許可が得られなければ米国展開が制限される。
- 米国関税政策の不確実性: 2026年上半期の影響は軽微だが、通期でボラティリティが継続する見通し。