2026.07.29
水曜
好調な賃料成長とプロモーション収入が利益を押上げ、開発パイプラインも加速。ただしSEGRO買収提案の行方には不透明感
- Q2 2026のEPS(希薄化後)は$1.13(前年同期$0.61)と約2倍に急増、純利益は$10.6億(前年$5.7億)
- 総収益は$24.3億(前年$21.8億、+11%)。うち賃貸収益が$21.8億(前年$20.3億、+7.5%)
- 戦略的資本(Strategic Capital)セグメントNOIは$1.5億(前年$0.8億)。主に中南米の共同投資ビークルからプロモーション収入$8,300万を計上
- 不動産売却益は$2.9億(開発物件$0.8億+その他$2.1億)、前年は$0.6億。開発活動も加速し着工TEIは$30億(前年$15億)に倍増
- 連結稼働率は95.4%。リーズ・マーク・トゥ・マーケットは約17%(ネット・エフェクティブ・ベース)と過去の賃料上昇がまだ織り込まれている
背景・要因
- 賃貸収益の増加: リーズ・ロールオーバー時の家賃上昇(36.9%)と高稼働率が収益を牽引
- プロモーション収入: 中南米の共同投資ビークルで$8,300万のプロモーション収入(ネット$4,900万)を計上
- 外貨・デリバティブ益: 前年同期は$1.2億の損失だったが、当期は$1.1億の利益に転換(主に未実現デリバティブ評価益と短期投資利息)
- 開発活動の加速: 第2四半期にデータセンターを含む大型開発を着工。着工TEIは$30億と前年の倍
- 買収・統合効果: 2026年4月にアジアのJVパートナー持分を取得し、74物件(2,300万平方フィート)を連結化
リスク・懸念
- SEGRO買収提案: 2026年7月22日にSEGRO plcへの最終提案を発表。買収条件は株式交換+最大£35億の部分現金オファー。2026年8月12日までに正式提案の有無を判断。現時点では成立の確実性なし
- 地政学・マクロ経済リスク: 国際情勢、金利変動、為替変動(英ポンド/カナダドル/ユーロ/円)の影響
- 開発リスク: 大規模データセンター開発(680MWの電力容量・TEI $25億)に伴う工期・コスト・電力調達リスク
- 規制・税制リスク: REITステータスの維持、税制変更の可能性