10-Q
2026.08.03
月曜
増収も保険金支払い額増加でマージン低下。通期目標4%に対し会社全体のアンダーライティングマージン12.7%と依然高水準
- Q2 2026の純利益は$3,311M(EPS $5.67、希薄化後)で前年同期$3,175Mから増加。6ヵ月累計では純利益$6,129M(EPS $10.47)、前年同期$5,742M($9.77)から+7%。
- 総収入はQ2が$23,609Mと前年同期比+6%、純収入保険料はQ2 $21,573M(+6%)、6ヵ月累計$42,541M(+7%)と増収。
- 会社全体のQ2アンダーライティングマージンは12.7%(前年同期13.8%)に低下。Personal Linesは14.0%→12.4%、Commercial Linesは13.2%→14.7%と好調に改善。コンバインドレシオは87.3%(前年86.2%)。
- 保険料収入は7%増、policies in forceは40百万件を突破(前年同期比7%増、+2.8百万件)。Q2の純収入保険料は$21.1Bで+5%。
- 投資収入はQ2 $969M(前年$862M)と前年比12%増、投資ポートフォリオの公正価値は$97.2B。ただし2026年中の金利上昇により固定金利証券に$832Mの税引後未実現損失が発生。
会社ガイダンス
通期
「会社全体の暦年アンダーライティング利益率4%目標」を継続し、2026年通期もこれを達成する見込みと表明。広告は効率性が維持され目標達成が見込める限り成長を最大化するために投資を継続。また、パーソナルオート・パーソナル損害保険・核コマーシャルオートは大半の州で今年度末まで適正に価格設定されていると認識。
背景・要因
- マージン低下の主因は損害賠償額(severity)の上昇と広告費の増加。Q2の広告費は$1.4Bで前年比16%(0.5ポイント)増、上半期は$2.9Bで18%増。
- 総severityの年次前年比は+4%(身体傷害+7%が主因、医療費高騰・高額損失増加・弁護士介入事案の増加)。
- 好期地支払いの有利な準備金発展:上半期で$1,002M(前年$607M)。
- 投資収入は12%増(Group II型証券への投資資産の増加による)。
- 保険料控除額・保険料収入の伸びは主にパーソナルオート保険(直接チャネル+8%、代理店+2%)とpolicy in force成長(パーソナルオート+9%)が牽引。
リスク・懸念
- パーソナルオート保険の政策生存期間(policy life expectancy)が低下:trailing 12-monthで前年比-8%、trailing 3-monthで-9%。市場でのショッピング競争激化が主因。
- パーソナル損害保険(property)もpolicy life expectancyが前年比-8%と低下。レンタル保険への構成シフトと過去の料率上昇が影響。
- 保険金支払い額(損失額)の増加と、予見し難い料率・損害額変動によるリスク(関税・インフレ・車両価格・事故頻度など)。
- 2026年中の金利上昇により固定金利証券に未実現損失($832M、税引後)が発生。
- フロリダ州の法定利益率上限超過に伴う$1.2Bのpolicyholder credit支払いが2026年第1四半期の営業キャッシュフローを圧迫したが、今後のキャッシュフローは十分に安定すると見込む。