2026.10.08
木曜
増収増益で営業利益19%増、関税還付と poppi 買収効果が押し上げ。ただし北米食品は価格軟化で減益
- 第3四半期(12週間、9/5終了)の売上高は前年比6%増の約252億ドル、希薄化後EPSは2.23ドル(前年1.90ドル、+17%)。
- 営業利益は前年比19%増(約43億ドル)。関税還付による4ポイントの押し上げ、生産性向上、買収・売却関連費用のネット好転が寄与。
- 36週間累計では売上高7%増の約684億ドル、営業利益45%増、希薄化後EPSは6.10ドル(前年4.15ドル)。前年のRockstar/Be & Cheeryブランド減損(19.6億ドル)の反動が大きい。
- セグメント別ではPBNA(北米飲料)が12週間で売上+5%・営業利益+45%、EMEA +8%/+25%、LatAm Foods +14%/+47%、Asia Pacific Foods +10%/+15%と好調。一方PFNA(北米食品)は売上横ばい・営業利益13%減。
- 為替は12週間で売上を1ポイント、36週間で2ポイント押し上げ(メキシコペソ・ロシアルーブル高が寄与、トルコリラ安が一部相殺)。第3四半期の自社株買いは190万株・約2.6億ドル。
会社ガイダンス
通期
2019 Productivity Planについて、2026年残りで約5億ドルの税前費用(現金支出は約2.5億ドル)を見込む。計画全体では税前約61.5億ドル(現金約51億ドル)を計上予定で、残額の大半は2027年まで、残りは2030年までに発生。2026年の株主還元は総額約89億ドル(配当約79億ドル、自社株買い約10億ドル)を見込む。
背景・要因
- 関税還付(IEEPA関税の返還請求・受領)が12週間で営業利益を4ポイント、PBNAで23ポイント押し上げ
- poppi買収に伴う条件付対価の公正価値減少(12週間で1.05億ドル、36週間で2.66億ドル)がSG&A費用を減少させ、買収関連費用がネットでプラス寄与
- 生産性向上(2019 Productivity Plan)によるコスト削減が全セグメントで寄与
- PFNAは不利なネットプライシング、一部資産売却益の前年計上(4ポイント)、コモディティコスト上昇(4ポイント)が減益要因
- 為替:メキシコペソ・南アフリカランド・ロシアルーブル高がプラス、トルコリラ安がマイナス
- ブラジルでの間接税控除がLatAm Foodsの営業利益を6ポイント押し上げ
- 前年同期のRockstar/Be & Cheeryブランド減損計上(36週間で19.6億ドル)が今年の比較を容易にしている
リスク・懸念
- コモディティ・輸送・人件費の上昇。中東情勢がサプライチェーンと商品価格を混乱させている。値上げを顧客に転嫁できない場合、数量・売上・利益率が悪化し得る
- 関税の不確実性。米最高裁がIEEPAに基づく多くの関税を無効と判断し還付を受けたが、新政権は新たな関税を発動・追加の可能性があり、期間・範囲は不透明
- ロシア事業が12週間で連結売上の6%、連結資産の5%、連結現金の20%、為替換算調整累計損失の42%を占める。地政学リスク・制裁・資金移動制限に晒される
- OECDグローバル最低税率15%の各国導入(EU等)により法人税負担が増加
- 小売環境の変化:Eコマース・ハードディスカウント拡大、PB商品への棚替えで棚スペース喪失リスク
- 砂糖・ナトリウム等への課税や包装規制の強化、気候変動関連規制によるコスト増
- アルゼンチン・エジプト・トルコなど超インフレ経済下での会計処理と為替変動
- 年金:一時金支払い増加でさらにsettlement chargeが発生する可能性