2026.09.10
木曜
AIクラウド需要でIaaSが121%増、売上30%増・EPS55%増と過去最高のQ1。ただし設備投資でFCFは▲50億ドル、Q2ガイダンスは前年一過性益の反動でEPS減益見込み
- Q1 FY27総売上は前年比30%増(恒常通貨ベースも30%増)の過去最高193億ドル
- クラウド売上は62%増(恒常通貨61%増)の116億ドル。うちCloud Infra(IaaS)が121%増の74億ドル、Cloud Apps(SaaS)は10%増の42億ドル
- GAAP希薄化後EPSは55%増の1.56ドル、non-GAAP EPSは30%増の1.92ドル。GAAP営業利益は57%増の67.3億ドル、non-GAAP営業利益は31%増の82億ドル
- RPO(残存履行義務)は前年比2,090億ドル増の6,640億ドル。Q1だけで300億ドル超のAIクラウド契約を獲得
- 営業キャッシュフローは184%増の過去最高230億ドル。一方で設備投資が285億ドルに急増し、フリーキャッシュフローは▲50億ドル
会社ガイダンス
次四半期
Q2 FY2027(2026年9-11月期): 総売上は恒常通貨・USDともに30〜34%増を見込む。クラウド売上は恒常通貨64〜70%増、USD65〜71%増。non-GAAP EPSは恒常通貨1.83〜1.91ドル(前年比19〜23%増)、USD1.85〜1.93ドル(21〜25%増、Q2 FY26のAmpere持分売却に伴う一過性の純投資益を除いたベース)。なお当該一過性益を含めた場合のnon-GAAP EPSは恒常通貨で19〜15%減、USDで18〜14%減となる見込み。
通期
FY2027通期: 総売上は少なくとも900億ドル、non-GAAP EPSは8.10ドルを見込む(従来見通しから引き上げ)。
背景・要因
- AIクラウドのトレーニング/推論サービス需要が供給を上回るペースで拡大し、IaaS売上が121%増
- データセンター容量を850MW追加、AI Cloud顧客へ30万基超のGPUを納入(Q4 FY26の約3倍)
- オンプレミスからクラウドへの移行継続によりソフトウェア売上は3%減の55.5億ドル
- ハードウェア売上は15%増の7.74億ドル、サービス売上は5%増の14.14億ドル
- Q1 FY26のGAAP税負担にはOBBBA(One, Big, Beautiful Bill Act)に伴う9.58億ドルの一時税費用が含まれており、前年比の見かけの伸びを押し上げ
リスク・懸念
- AI製品が想定通りに機能しない可能性、新製品・サービスの開発や買収案件の統合が進まないリスク
- データセンター容量の確保・計画・管理(GPU等の技術部品の調達を含む)の難しさ
- 関税・貿易摩擦を含む経済・政治・市場環境の悪化
- 情報技術システム障害、プライバシー・データセキュリティ上の懸念、サイバーセキュリティ侵害
- 政府契約に伴う事業の変動性、従業員再編による混乱、医療規制を含む法規制の変化や訴訟・政府調査のリスク