2026.08.03
月曜
PSG主導で売上9%増・営業利益+34%、粗利率は38.4%に改善。大型Synaptics買収(2027年中盤クローズ見込み)と設備売却が焦点
- 第2四半期(2026/7/3)売上は16.03億ドルで前年同期比約9%増。PSGセグメントが+19%と主導し、営業利益は193.4百万→258.6百万ドル(+34%)に拡大
- 売上総利益率は37.6%→38.4%に0.8pt改善。製造稼働率の向上と好ましい製品ミックスが寄与
- 希薄化後EPSは0.41→0.56ドルに改善。6ヶ月累計では0.48ドル(前年同期は▲0.76ドル)
- 6/25にSynapticsを全株式交換で買収するM&A契約を締結。交換比率1.35倍、Synaptics株主は約12%を保有、2027年中盤のクローズ見込み
- 6ヶ月累計の設備売却・リストラ関連費用は370.5百万ドル(前年同期588.5百万ドル)。2026年製造再編プログラムで約650人の人員削減を計画
- 5月に2031年満期の0%転換社債15億ドルを発行。6ヶ月で自社株約8.8百万株(約6.83億ドル)を買い戻し
会社ガイダンス
通期
2026年通期: 設備投資を売上の5%未満に抑制する見込み(6ヶ月実績では売上の約2%)。なおSynaptics買収は全株式交換方式のため、クローズにあたり多額の現金流出は想定していない
背景・要因
- PSGセグメント売上+19%: 自動車+44.5百万、産業+22.4百万、その他(AIデータセンター含む)+63.9百万ドルの需要増
- ISGは+7%(6ヶ月では+4%)と増収、AMGは前年比▲2%(6ヶ月では▲3%)と産業向け需要減が響いた
- 売上総利益率改善は、前年同期の陳腐化在庫評価損(6ヶ月で235.8百万ドル)の消滅が主因(ISGの粗利率は-9.1%→40.4%に回復)
- G&A費用+12%はSynaptics買収関連の第三者費用と給与費用増が要因
- 営業キャッシュフローは698.8百万ドル(前年同期786.6百万ドル)に減少。運転資本のタイミング悪化が主因
リスク・懸念
- Synaptics買収の完了は規制当局の承認等を条件としており、遅延・中止の可能性あり。規制承認失敗時は3.20億ドル、Synaptics側の解約時は2.35億ドルの解約料が発生
- 買収統合リスク: シナジーの実現時期・コスト、Synaptics既存債務の処理(シナプティクス社債の償還・転換による希薄化)が財務面・株主価値に影響
- 買収成立までは株主還元(自社株買戻し)が制限される可能性がある
- SiC事業に関する証券集団訴訟は第三訂正訴状に対する却下申立てが認められた(2026/7/23)が、派生訴訟や継続的事項は残る、IP侵害クレーム等の法律面リスクも存在