2026.08.26
水曜
Blackwell Ultraの量産が成長を牽引し売上は前年比+106%と過去最高を更新。データセンター収入が+117%と爆発的に伸び、粗利率も75.0%に改善。Vera Rubin出荷開始や供給制約、AIインフラ向け大型保証などの今後の課題が見える。
- 売上は96.2億ドル(当社会計年度2027年第2四半期)で前年同期比+106%、前期比+18%と大幅増収。Blackwell Ultraインフラの立ち上がりが牽引。
- 純利益は596.9億ドル(前年同期比+126%)、希薄化後EPSは2.46ドル(前年同期比+128%)。粗利率は前年同期の72.4%から75.0%に改善(Blackwell Ultraの構成改善による)。
- Data Center収入は890億ドルで前年同期比+117%、前期比+18%。Hyperscaleは+102%、ACIEは+138%と特に急伸。Edge Computingは272億ドルで+27%。
- 在庫および超過在庫購入義務の引当等は第2四半期に9.85億ドル、上期で21億ドル(粗利率には+0.8%悪化、上期+1.0%悪化の影響)。
- 第2四半期に自社株94百万株を197億ドル相当買い戻し、配当は60億ドル。総保有株主還元は約257億ドル。
背景・要因
- Blackwell Ultraインフラの量産立ち上がりが売上・粗利率の両方を押し上げ、データセンター収入が前年比+117%と急拡大。
- AIネイティブ企業・エンタープライズ・主権国家向け需要に加え、ハイパースケーラーによるAIクラウド利用がACIE収入を前年比+138%に押し上げ。
- Other income (net)が7,773百万ドル(前年同期2,766百万ドル)と増加。主に非公開・公開株式投資の評価益(Gains from equity securities)が寄与。
- H20/H200に関連する在庫と購入義務の引当として、第1四半期に45億ドル、上期に4億ドルの費用を計上。
- 営業費用は前年比+55%。コンピュートインフラ費用と人件費・報酬の増加(R&D費用は+64%)が主因。
リスク・懸念
- 米国による輸出規制により中国データセンター市場からの実質的な撤退を余儀なくされ、競争相手に市場機会とエコシステムの成長余地を渡している。中国へのH200出荷はData Center収入の1%未満で、関税25%を顧客へ転嫁できていない。
- Vera Rubin次世代アーキテクチャの第3四半期出荷開始に伴い、BlackwellとRubinを今後併行出荷するが、供給制約を経験中。需給予測の不正確さや生産遅延、歩留まり低下、品質問題などの懸念。
- 供給・能力コミットメントを前期の1,190億ドルから2,790億ドルへ大幅拡大。需要が想定を下回ればコミットメント削減が困難になるリスク。
- SB EnergyとのPORTS Technology Campus(約4.25GW、上限1,050億ドル)の保証、AIクラウド向け360億ドルの下位コミットメントなど、大規模な保証・商業契約が財務・カウンターパーティ・執行リスクにさらされる。
- オープンソース基盤モデルが競合プラットフォームで展開されれば自社製品需要が減少する可能性。さらに各国規制当局(EU・米・英・中・韓など)からの情報提供要請がコスト増と事業リスクをもたらしている。