2026.10.21
水曜
NEE 3Q2026は金利デリバティブの評価益が利益を押し上げ、NEE利益は4,775百万ドル(EPS 2.28ドル)と前年比ほぼ倍増。FPLは堅調、NEERは新規案件寄与
- NEE 3Q2026売上は8,090百万ドル(前年同期7,966百万ドル、+1.6%)、9カ月累計は22,325百万ドル(前年同期20,912百万ドル、+6.8%)
- NEE 3Q2026のNEE帰属純利益は4,775百万ドル(前年同期2,438百万ドル)、希薄化後EPS 2.28ドル(同1.18ドル)。9カ月累計は10,102百万ドル(同5,300百万ドル)、EPS 4.82ドル(同2.57ドル)
- FPL 3Q2026は売上5,421百万ドル(同5,285百万ドル)、純利益1,620百万ドル(同1,463百万ドル、+157百万ドル)。平均レートベースは前年比約68億ドル増
- NEER 3Q2026は+216百万ドル増益、9カ月累計+1,713百万ドル増益。内訳は新規投資+186百万ドル/9カ月+457百万ドル、非適格ヘッジ+153百万ドル/9カ月+603百万ドル、XPLR関連9カ月+631百万ドル(2025年の減損0.7十億ドルの反動)
- Corporate and Otherは3Q2026に+1,964百万ドル(金利デリバティブの非適格ヘッジ評価益約2,041百万ドル)、9カ月+2,650百万ドル
- 9カ月の営業キャッシュフロー12,322百万ドル(前年同期9,986百万ドル)、設備投資等27,554百万ドル(同19,328百万ドル)。流動性は約19.3十億ドル
- FPLの規制ROEは11.80%(前年11.70%)。RSM(2025年レート合意)で3Qは+1.72億ドル(税後)の戻し入れ、9カ月は+24百万ドルの償却を計上
背景・要因
- FPLの増益は設備投資拡大(太陽光、送配電)によるレートベース増加が主因
- NEERは新規の風力・太陽光発電案件とMCOAフィー、既存発電資産の稼働増(風況改善、ピーク発電所の高出力)が寄与
- 9カ月は2025年のXPLR投資に係る減損0.7十億ドル(税後0.5十億ドル)の反動が大幅プラス
- 金利デリバティブ(非適格ヘッジ)の公正価値変動益が利益を大きく押し上げ(3Q約2,246百万ドル税後、9カ月約2,843百万ドル)
- FPLはハリケーンDebby/Helene/Miltonのサーチャージ完了で復旧費用償却が減少(3カ月▲452百万ドル、9カ月▲1,009百万ドル)しDepreciationが減少
- Symmetry Energy Solutions(2026年1月、約0.8十億ドル)とCaliber Resource Partners(2026年6月、1.3十億ドル)の買収でNEERの顧客供給事業の規模が拡大
- プロジェクト・マイノリティ持分売却で9カ月1,559百万ドルの資金調達、ATMで11.0百万株・938百万ドルを調達
- 平均債務残高増で支払利息が増加
リスク・懸念
- 2025年レート合意に対するFPSC最終命令への異議申立て(再審理請求・フロリダ最高裁への控訴)が係属中で、料金認可に不確実性
- 2026年10月のハリケーンIsaiasによる復旧費用は概算450〜500百万ドル(ストーム準備金119百万ドル超は規制資産化し回収申請へ)。復旧費用はFPSCの妥当性審査の対象
- 2023年証券集団訴訟は150百万ドルでの和解合意(保険でカバー)、2026年8月に裁判所が予備承認をいったん却下、10月に再申請。最終承認の保証はない
- XPLRに対する株主代表訴訟・連邦証券集団訴訟が係属中(原告側申立て)
- Avangrid他の反トラスト訴訟(請求額350百万ドル、独占認定時は3倍)でマサチューセッツ州法上の請求が残存
- Dominion Energyとの合併(2027年下半期完了予定)はFERC・NRC・バージニア/ノースカロライナ/サウスカロライナ州委員会の認可等が条件。不成立時の違約金は最大6.5十億ドル
- OBBBAによるクリーンエネルギー税制優遇の変更、大統領令、関税、許認可プロセスの見直しなど政策リスク。現時点で重要影響なしとするも今後の展開を注視
- 金利・為替・商品価格の変動、カウンターパーティ信用リスク、原子力発電の運転リスク、保険未付保部分の損失リスク