2026.06.25
木曜
史上最高の四半期売上・利益を記録、AI需要でDRAM・NAND価格が急騰。戦略顧客契約で将来収益の予見性向上も、法人税・地政学リスクに注視
- 売上高 $41.5B(前年同期比+346%、前期比+74%)— AI需要を背景にDRAM・NANDの平均販売価格(ASP)が急伸
- 粗利率 85%(前年同期38%→前期74%→今回85%)— 大幅改善。DRAM ASPは前年同期比低-260%台増、NAND ASPは中-310%台増
- 純利益 $28.2B(前年同期$1.9B)、EPS(希薄化後)$24.67(前年同期$1.68)
- 営業利益 $33.3B、営業利益率 80%。全4事業セグメント(CMBU/CDBU/MCBU/AEBU)すべてで営業利益率75%超
- 戦略顧客契約(take-or-pay方式)をQ3/Q4に締結。最低価格帯でも過去サイクルのピーク四半期粗利を大きく上回る粗利を見込む。実行済み契約に基づく現金預かり金等總額 $22B見込み
会社ガイダンス
通期
2026年度通期: 設備投資(政府補助金除く純額)約$27Bを見込む。実効税率15.0%(Q3)。戦略顧客契約に基づく現金預かり金等を総額$22B受領見込み(うち約$18Bが現金預り金)。CHIPS Act直接助成金最大$6.4B。
背景・要因
- AI需要の急拡大によりメモリ・ストレージ需要が業界供給を上回る需給逼迫が継続
- DRAM ASP:前期比低-60%台増、前年同期比低-260%台増。NAND ASP:前期比中-80%台増、前年同期比中-310%台増
- DRAMビット出荷:前期比低-1桁%増、前年同期比低-20%台増。NANDビット出荷:前期比中-1桁%増、前年同期比低-2桁%増
- 戦略顧客契約の締結(take-or-pay方式、複数年契約)により収益の予見性が向上
- シンガポールPillar Twoミニマム法人税(15%)が実効税率を押上げ(15.0%)
リスク・懸念
- DRAM/NANDの平均販売価格の急激な変動リスク(過去5年でDRAMは+40%台から-40%台まで変動)
- 中国CAC(サイバーセキュリティ審査)による販売制限継続、追加制裁リスク
- 台湾地政学リスク(DRAM生産の大部分を台湾拠点に依存)
- 大規模設備投資(2026年設備投資約$27B(政府補助金除く純額))の実行リスク、資金調達・完工遅延リスク
- 新たな米国関税(Section 232半導体調査中)・貿易規制の不透明感、OBBBA税制改正の影響不確定
- 特許訴訟リスク(Netlist、YMTC他複数訴訟係属中)