2026.08.03
月曜
ビットコイン下落で8.2億ドルの含み損・純損失822億ドル。BTC Yieldは低下も保有は増加、Digital Credit Capital Frameworkで新資本政策を導入
- 純損失は822億ドル(1株当たり24.45ドル)で前年同期の純利益100億ドルから大幅転落。主因はビットコイン価格下落による8,315百万ドルの含み損(前年同期は14,048百万ドルの含み益)
- ビットコイン保有はQ2中に85,296 BTCを取得、1,395 BTC売却。期末846,000 BTC(簿価497億ドル)まで増加したが、市場価格は1BTC 58,714ドルと前期末の67,773ドルから下落。原価基準と市場価値が逆転し全額評価引当金を設定
- Softwareセグメント売上は122.4百万ドル(前年同期比+6.9%)。サブスク売上+2,203万ドルが牽引する一方、製品ライセンス・サポート収入はオンプレからクラウド移行で減少継続
- BTC Yieldは前期比5.0%(前年同期8.7%)、上期8.1%(前年同期19.7%)に低下。BTC $ Gainは22.2億ドル(前年同期49.6億ドル)へ半減
- Q2中に2029年転換社債15億ドルを13.8億ドルで買入消却し、debt extinguishment益1.139億ドルを計上。Digital Credit Capital Frameworkの導入でUSD Reserve政策・自社株買戻し・BTCマネタイズ等を新たに策定
背景・要因
- ビットコイン価格下落(期末1BTC 58,714ドル)により8,315百万ドルの含み損を計上。保有846,000 BTCが原価基準を下回り、全額valuation allowanceを設定
- オンプレからクラウド・サブスクへの移行継続。サブスク売上+2,203万ドルの一方、製品ライセンス・サポート売上は減少
- BTC Yield低下は、ビットコイン保有残高ベース拡大、ATMの普通株売却を配当・利息支払いに充当したこと、1,395 BTC売却が要因
- Q2の普通株ATM売却から約16.5億ドルをUSD Reserveへ、3.17億ドルを優先株配当へ充当し、BTC購入への充当が抑制された
- Q2の2029年転換社債買入消却(15億ドルを13.8億ドルで)により株式希薄化が約220万株減少
リスク・懸念
- ビットコイン価格が60,000ドル未満〜120,000ドル超と高変動。価格下落は業績と上場証券の市場価格を大きく悪化させる
- ソフト事業のキャッシュフローだけでは短期・長期の流動性ニーズを満たせず、ATMによる株式発行・ビットコイン売却・追加借入等への依存が続く
- BTC保有の原価基準が市場価値を上回る状態にあり、評価引当金を全額設定。ビットコイン売却損はキャピタルロスとして税務上の恩恵が限定される可能性
- STRE株はユーロ建て配当であり為替リスクに晒される。ユーロ高は配当コストを増加させる
- 優先株(特にSTRC株)の累積配当・変動配当率は恒久的な現金負担で、資金を逼迫させる可能性。MSCI等による指数除外・加重制限のリスクも言及