2026.08.04
火曜
精製マージンの急騰でQ2利益が前年比約4倍増。中東情勢悪化によるクラックスプレッド拡大が好況を牽引し、新規自社株買い5億ドル枠も追加。
- Q2(4-6月)のMPC帰属純利益は51.38億ドル(希薄化後EPS 17.73ドル)。前年同期の12.16億ドル(EPS 3.96ドル)から約4倍増と大幅増益。
- 売上・その他収入は523.37億ドルと前年同期の182.36億ドルから大幅増。精製製品平均販売価格が1ガロン当たり1.12ドル上昇し販売数量も7mbpd増加した。
- セグメント調整後EBITDAは87億ドル超に。精製&マーケティングが66.55億ドル(前年18.90億ドル)、Midstream 17.78億ドル、Renewable Diesel 2.58億ドル。
- 全セグメント調整後EBITDAはQ2で86.91億ドル。中東地域紛争激化による原油供給混乱で精製マージンが急拡大し好況に。
- 5月に新たな50億ドルの自社株買い枠を承認、6月末時点で61.3億ドルの余力を保有。Q2に2,500百万ドル(約9百万株)を買い戻した。
会社ガイダンス
通期
MPLXが2026年の成長資本支出見通しを5億ドル増額して29億ドルに更新(ガルフコーストの分留・輸出設備拡張の前倒し実行を反映)。MPC本体の通期ガイダンス(売上・EPS等)への明示的言及は本文にない。
背景・要因
- 精製マージンの急騰:Blended 3-2-1クラックスプレッドがバレル当たり33.54ドルと前年(15.63ドル)の約2倍に拡大。中東紛争激化による原油供給混乱が製品価格を押し上げた。
- Q2の精製&マーケティングマージンはバレル当たり36.33ドル(前年17.58ドル)。市場指標ベースでQ2に約40億ドルのプラス寄与と推定。
- Renewable Dieselは調整後EBITDAが改善(2.58億ドル vs 前年△0.19億ドル)。規制クレジット価値の改善でマージンが3.21億ドル(前年0.49億ドル)に増加。
- Midstream調整後EBITDAは13.7億ドル増(17.78億ドル vs 前年16.41億ドル)。料率・スループット上昇と買収が寄与したが、非中核資産売却が一部相殺。
リスク・懸念
- 原油価格・製品マージンのボラティリティ。過剰精製能力や米国への原油輸入関税・貿易保護措置の影響。
- 気候変動関連訴訟(デラウェア州など)や環境規制・強制措置(ガルベストン湾製油所のconsent decree違反への罰金査定を含む)。
- RIN(再生可能燃料基準履行費用)の高騰。Q2の購入RIN関連費用は6.83億ドルと前年(3.14億ドル)から大幅増。
- SPR(戦略石油備蓄)との原油交換契約に伴う返還債務・市場リスク(2027〜2029年に返還義務、約9.73億ドルのデリバティブ負債)。