2026.01.29 · 木曜
メタ、2025年度利益好調で業績ガイダンス堅調。AI投資による長期成長戦略が奏功、Reality Labs赤字は継続
- 2025年通期営業利益は833億ドル(前年比20%増)、広告収入の好調が牽引。広告インプレッション数12%増、平均広告単価9%上昇
- FoA営業利益率52%(前年54%)。RL部門は19.19億ドルの赤字で全体利益を圧迫するも、2026年もRL赤字は2025年同水準を見込む
- 2026年資本支出は115~135億ドル見込み(2025年は72.22億ドル)、AI施設投資に注力。2026年実効税率は13~16%を見込む
- 1月のコンテンツ方針変更により言論の自由を優先、過度な執行を軽減。欧州のDMA対応でLPA(低パーソナライズ広告)導入も、規制リスク継続
- DAP 3.58 billion(前年比7%増)、ARPP年間 $57.03(前年比15%増)。ただし若年層でのTikTok競争の影響と欧州規制による逆風を指摘
Guidance · 会社ガイダンス
会社予想
通期
2026年通期:資本支出115~135億ドル見込み(AI施設とコア事業インフラに充当)。Reality Labs営業損失は2025年同水準の約19.19億ドルを見込む。実効税率は13~16%の範囲(OBBBA実装による企業代替最低税への影響を考慮)。2026年度の見通し提示時点では、広告市場の不透明性と欧州規制による継続的な逆風を念頭に置いている
背景・要因
- 広告収入の増加:フィード・ストーリーズでの需要増加に加え、オンラインコマース企業の好調な出稿
- AI投資の成果:ターゲティング・測定ツール改善、リール広告・ビジネスメッセージング広告拡大、Llama等LLM公開による産業促進
- ユーザー成長とエンゲージメント:DAP7%増、特にアジア太平洋地域での利用拡大
- インフラ償却年数延長:1月にサーバー・ネットワーク資産の耐用年数を5.5年に延長、減価償却費の伸びを減速
- Reality Labs投資拡大:VR/AR開発費で赤字拡大($19.19B)、2026年も同水準を想定
リスク・懸念
- 規制環境の逆風:DMA、DSA、EU-US DPF無効化リスク。4月の欧州委員会最終決定で『広告なし購読モデル』違法、LPAへの進路変更で収益圧迫の可能性
- 若年層向け規制強化:複数の米州でミニマム年齢制限法の施行予定、ユーザー減少リスク。欧州・オーストラリアでも同様の法制化推進中
- 競争激化による利用減:特にTikTok等の短動画プラットフォームの台頭で若年層エンゲージメント低下、リール広告の低い収益化率(フィード比)
- 法務・規制コスト増加:FTC修正同意令巡る訴訟続行、反トラスト訴訟(EU・米国)、若年層訴訟多数、データセンター立地による地政学的リスク
- AI関連の法的不確実性:著作権訓練データ巡る複数の訴訟(フェアユース適用判断が分かれる可能性)、EU AI法等の新規制への対応コスト