2026.08.27
木曜
売上は買収効果で8.3%増も既存店成長は+0.2%と鈍化、DIY需要低迷でEPSは横ばい。通期設備投資ガイダンス$2.5Bを提示、DIY回復待ちの慎重姿勢
- 第2四半期(7/31までの3ヶ月)売上は$26.0Bで前期比8.3%増。ただし既存店比較売上は+0.2%に留まり、客数の2.1%減を平均客単価の2.3%増で一部相殺した。
- 純利益は$2.4Bで前年同期とほぼ横ばい、希薄化後EPSは$4.27(前年同期も$4.27)。買収関連(無形資産償却$96M)を除いた調整後EPSは$4.40。
- 上位13製品カテゴリー中9つで既存店売上がプラス(Rough Plumbing、Electrical、Tools & Hardwareが牽引)。DIY消費の弱さは続くがPro・オンライン・Home Servicesが成長
- 粗利率は77bp悪化(33.04%)。買収の運営コスト構造と燃料費上昇が重荷、クレジット収益と関税還付で一部相殺。
- FBM($8.8B)とADG($1.3B)の大型買収により売上は大幅増だが、営業利益率は81bp低下。キャッシュフローは営業活動$7.0B(前年同期$7.6Bから減少)。
会社ガイダンス
通期
2026年度通期の設備投資(Capital expenditures)ガイダンスは約$2.5B。売上・EPS等の数値ガイダンスは明記されず、DIY需要の回復待ちの慎重な姿勢。
背景・要因
- FBM(Foundation Building Materials)とADG(Artisan Design Group)の買収が売上増の主因。Otherセグメント売上は$1,941M(前年同期の約$144Mから大幅増)
- 既存店成長はDIYの裁量支出や悪天候、燃料価格高騰で抑制され、顧客は修理・メンテナンス・小規模プロジェクトを優先
- 関税: 最高裁判決(2026年2月)によりIEEPA関税が無効となり、第2四半期に税前約$80Mの関税還付を認識。将来の還付額・タイミングは不透明
- 粗利とSG&Aは買収の運営コスト構造の影響で増減、関税還付とクレジット収益は粗利にプラス寄与
- 純利息費用は2025年9月の社債発行と2025 Term Loan関連コストで13bp悪化
リスク・懸念
- 宏観経済の不確実性、自由裁量DIY需要への持続的圧力、燃料価格高騰、悪天候が続く見通し
- 関税環境は動的で変化が継続。追加関税の可能性やIEEPA還付の将来額・タイミングに不確実性が残る
- 金利変動・住宅市場の冷え込み・消費者のクレジット/住宅ローン利用可能性の低下が需要に悪影響
- データセンター等の設備投資には関わらず、配当・自社株買い・レバレッジ解消(deleveraging)へのコミットメントが継続