2026.04.23 · 木曜
Q1 2026利益低迷、複数プログラムで損失認識。固定価格契約の採算悪化が通期見通しを圧迫
- Q1売上18.0億ドル(前年比0.3%増)、純利益1.49億ドル(前年比13.1%減)、希薄化EPS $6.44(前年比11.5%減)
- F-16とC-130プログラムで不利益約$210M、Aeronauticsセグメント利益19.4%減(採算悪化の影響)
- 複数の固定価格開発プログラムで累計損失:Aeronautics分類プログラム$1.8Bと既知損失のほか、MFC分類プログラム$1.46B、Canadian Maritime Helicopter $670Mが継続中
- バックログ$186.4B(堅調)。F-35は32機納入(累計1,325機)で336機が受注残。MFCセグメントはPAC-3等ミサイルの生産増加で売上8%増
- 営業キャッシュフロー$220M(前年比84.5%減)。在庫増加・請求タイミング悪化が主因。フリーキャッシュフロー▲$291M
背景・要因
- 固定価格契約での採算悪化:F-16で生産・開発遅延による$125M、C-130で製造・統合課題による$85Mの不利益認識
- 複数プログラムの構造的損失:Aeronautics分類プログラムの2025年追加認識で累計損失$1.8B(スケジュール延長・コスト増加が原因)、MFC・RMS分類プログラムも同様に継続損失
- 営業キャッシュフロー悪化:契約資産増加$2.9Bと契約負債減少$705Mによる請求タイミングの影響
- セグメント別採算混在:MFCはミサイル生産増で好調(売上+8%、利益+8%)だが、RMS・Space・Aeronauticsは採算悪化
リスク・懸念
- 固定価格開発プログラムのリスク顕在化:技術的複雑性と高額契約により、さらなるreach-forward損失の可能性。特にAeronauticsとMFCで展開中の複数プログラムが損失リスク
- 供給チェーン課題:部品調達遅延・コスト上昇、レアアースメタルの入手困難化により、固定価格契約の利益を圧迫
- 国防予算・政策不確実性:米政府の調達優先順位変更、固定価格要求の増加、タリフ・制裁の影響。FY2027予算は不確定
- 労働力・生産能力制約:増産体制の構築難、労働交渉や人材確保での競争激化。既存契約のコスト・スケジュール圧迫につながる可能性