2026.04.30
木曜
売上12%増、EPS18%増で好調も、ボディアーマー減損によりビジネスモメンタムに疑問符
- Q1売上12.5B(前年比+12%)、EPS 0.91ドル(前年比+18%)で堅調な成長。集中売上ボリューム+8%、価格ミックス+2%が牽引
- 営業利益36.0億ドル(前年比+19%)、営業マージン35.0%(前年比+2.1pp)に改善。FX有利(+4%)、商品コスト上昇を相殺
- ボディアーマー商標9.6億ドルの減損により、マネジメント成長予想の下方修正を示唆。残存簿価24.4億ドル
- 配当0.53ドル/株(累増傾向維持)。フルイヤー資本支出見通し22.0億ドル、増配・自社株買いの優先順位を確認
- IRS訴訟:6.0B支払済み、2010-2025年度の追加納税リスク14B(潜在額)。控訴継続中で判断時期不確定
会社ガイダンス
通期
2026年通期資本支出見通しは22億ドル。フルイヤー有効税率は19.9%を見込む(IRS訴訟影響を除く)。為替は足元スポットレートおよびヘッジカバー率ベースで通期営業利益・営業キャッシュフローに有利な影響を見込む(定量値記載なし)。
背景・要因
- 為替順風(+3-6%、特にユーロ・メキシコペソ・南アフリカランド)一部アルゼンチンペソ・インドルピーなどで逆風
- 集中売上ボリューム地域別成長:北米+11%、アジア太平洋+10%、EMEA+5%、ラテンアメリカ+7%
- 価格ミックス全体+2%。インフレーション価格決定とポジティブ、ただしアジア太平洋では購買力対策で-6%
- 商品コスト上昇が利益を圧迫(グロスマージン6.3pp改善も、原材料高が相殺)
- ボディアーマー需要不振・競争激化による予想下方修正で9.6B減損(2025年Q4)、前年売上予想との乖離増大
- ナイジェリア完成製品事業売却(-3%の構造変化)、インド瓶詰め事業部分フランチャイズ化
リスク・懸念
- ボディアーマー商標:追加減損リスク指摘。近期営業成績が修正予想未達、またはマクロ経済悪化で割引率上昇の可能性高い
- IRS訴訟リスク:6.0B支払済みも、控訴敗訴時に2010-2025年度14B追加納税の可能性。マネジメントは控訴有利と判断も不確定
- 地政学・為替変動:複数通貨で逆風(アルゼンチン-5%、トルコ、インドなど新興市場不安定)。今後も逆風継続予想は排除されず
- 高商品コスト・インフレーション:購買力施策圧力は続く可能性。アジア太平洋で価格ミックス-6%の悪化示唆
- ボディアーマー競争激化・カテゴリ成長鈍化:マネジメント指摘の長期成長率低下トレンド改善見通し不明確