2026.08.04
火曜
Q2は生産性向上で調整EPS+10.4%と堅調も、中国紙おむつの風説拡散と米国PB紙おむつ撤退で業績見通しを下方修正
- 第2四半期の純売上高は$4.2Bで前年比+0.6%。有機売上成長は概ね横ばい(前年比約-0.1%)で、中国紙おむつの風説拡散による約50bpのマイナス影響を受けた
- 調整後粗利率は38.8%と前年比+190bp改善。一時的な関税還付・強力な生産性改善が牽引した
- 調整後営業利益は$757Mで前年比+6.2%。調整後EPS(継続事業)は$1.80で+10.4%、K-C帰属調整後EPSは$2.12で+10.4%
- 中国市場での紙おむつ品質に関する虚偽の風説がSNS上で拡散し、第2四半期の同国紙おむつ販売に大きな打撃。近い将来も売上・利益を下押す見通し
- 戦略変革の進展: Suzanoとの戦略JV「Arbex」立ち上げ、Kenvue買収は年内完了見通しのまま
会社ガイダンス
通期
2026年通期見通し(下方修正): 有機売上成長は競合カテゴリーの加重平均成長(現在12ヶ月ベースで2%)を約100bp下回る見込み(主に中国風説の約100bp悪影響)。調整後営業利益は恒常為替ベースで一桁台半ば(mid-single digits)成長。継続事業の調整後EPSは恒常為替ベースで高一桁台(high single digits)成長(株式法適用会社利益は2025年比約30%増を見込む)。K-C帰属の調整後EPSは恒常為替ベースで一桁台前半(low single digit)の減益を予想
背景・要因
- 一時的な関税還付と業界屈指の生産性改善(gross productivity savings)が利益を押し上げた
- 円安等の為替(好影響)が売上を+1.1%押し上げた
- 米国におけるプライベートブランド紙おむつ事業の撤退(divestitures / business exits)が売上の逆風
- 中国の紙おむつ品質に関する虚偽の風説(SNS拡散)がIPCセグメントの売上・利益に逆風(営業利益で約440bpの逆風)
- Kenvue買収関連費用$109M、2024 Transformation Initiative関連費用$54M、ブラジル租税還付$39Mという個別項目が報告数値に影響
リスク・懸念
- 中国市場での紙おむつ品質にまつわる虚偽の風説の影響が続いており、近い将来も売上・利益をさらに押し下げる見込み
- 2026年の有機売上成長は加重平均カテゴリー成長を約100bp下回る見通し(主に中国風説の影響)
- Kenvue買収・IFP取引などの大型M&Aに関する完了リスク、シナジー実現リスク、訴訟リスク
- 貿易・関税措置、ウクライナ・イラン情勢などの地政学リスク、為替変動(アルゼンチン・トルコ含む)、原材料・エネルギー価格の変動