10-Q
2026.05.01
金曜
JPM Q1 2026 決算は好調で、利益が13%増加。しかし利用可能な流動性は若干減少し、資本要件の提案は課題
- Q1 2026 純利益は16.5 billion ドル、前年同期比13%増加。希薄化EPS は5.94ドル(前年同期比17%増)
- 営業収益は49.8 billion ドル、前年同期比10%増。純利息収入は25.4 billion ドルで9%増加し、非利息収入は24.5 billion ドルで11%増加
- ROE は19%、ROTCE は23%に上昇。有形簿価1株当たり(TBVPS)は8%増加して108.87ドル
- 信用損失引当金のための引当金は2.5 billion ドル、前年同期比24%減少。貸出金は1.5 trillion ドル、預金は2.7 trillion ドルで安定的に増加
- U.S. Basel III 再提案の影響により、必要な CET1 資本が約6%増加する見込み。流動性カバレッジ比(LCR)は平均112%で継続的に堅調
会社ガイダンス
通期
2026年通期:純利息収入は約103 billion ドル(Markets を除くと約95 billion ドル)、調整済み経費は約105 billion ドルを見込む。カード・サービスの純チャージオフ率は約3.4%。市場条件に依存。
背景・要因
- 市場活動の強化と投資銀行手数料の増加(28%)。CIB の投資銀行手数料は2.9 billion ドル、前年同期比28%増加
- 資産管理手数料が17%増加し、5.5 billion ドルに。より高い平均市場水準と純流入に支えられた
- Markets(固定収入・株式)の純収入が20%増加して11.6 billion ドル。クライアント主導の市場取引が活発
- Apple Card 取引への関連費用。2.2 billion ドルの資本配分が発表された
- 為替変動と金利の低下による影響。除く Markets の NII は3%増加に留まった
リスク・懸念
- U.S. Basel III 再提案では、必要 CET1 資本が現在のルール下での2028年1月1日の要件と比較して約4%増加する見込み
- 地政学的リスクと経済不確実性。マクロ経済シナリオに追加の重みが置かれ、逆シナリオが組み込まれている
- 信用損失引当金の見積りに対する信用市場の影響。卸売ポートフォリオの指摘露出が5.1 billion ドル増加した
- 金利低下リスク。利益感応度分析では、金利が100bps 低下した場合、12ヶ月の利益が2.2 billion ドル低下する見込み
- 規制資本要件の厳格化に伴うコンプライアンスコスト。MREL 要件と eSLR バッファー要件を満たす必要がある