2026.10.22
木曜
Softwareが8%増(Confluent寄与)でけん引、営業EPS 2.95ドル(+11%)と堅調。ただし最終四半期・通期の会社ガイダンスは非開示
- Q3 2026売上高は171.0億ドル(前年比+4.7%、為替調整後+5.6%)。Software 78.0億ドル(+8.2%、為替調整後+8.7%)がけん引
- GAAP希薄化後EPS(継続事業)2.31ドル(+25.5%)、営業(非GAAP)EPSは2.95ドル(+11.3%)。GAAP純利益21.9億ドル(+25.6%)
- 粗利益率は56.8%で0.5pt低下(営業ベース58.5%、0.2pt低下)。営業セグメント利益はSoftware 27.3億ドル(+15.2%)、Infrastructure 7.15億ドル(+10.9%)
- Consulting売上は53.4億ドルでほぼ横ばい(+0.2%、為替調整後+1.8%)、セグメント利益は6.53億ドル(-4.8%)。Q3の契約簽約額は50.3億ドル(-3.7%)、受注残高302億ドル
- 9カ月累計の営業キャッシュフローは117.9億ドル(前年91.5億ドル)、フリーキャッシュフローは77.9億ドル(+6.1億ドル)、配当支払48億ドル
背景・要因
- Softwareの成長はConfluent買収(2026年3月完了、買収総額約116億ドル)とHashiCorpの寄与、および第2四半期に未成約だった大型案件のQ3での成約によるもの
- データ部門はConfluent効果で+19.1%、Hybrid Cloud(Red Hat)は+10.6%。Automationは前年好調の反動で-3.3%、Transaction Processingは+9.3%
- InfrastructureはDistributed Infrastructure(Storage・Power)が+31.3%と好調な一方、IBM Zは製品サイクル(2025年Q2のz17投入)で-19.6%
- R&D費は23.8億ドル(+14.2%)で、AI・ハイブリッドクラウド・量子への投資を継続。SG&Aは46.2億ドル(-2.7%)で生産性向上が寄与
- 法人税は2.98億ドル(前年6.86億ドル)。前年にH.R.1成立に伴う一時的非現金税費用が発生した反動で減少
リスク・懸念
- マクロ経済・地政学環境が引き続き流動的(dynamic)であり、顧客の支出動向に影響し得る
- 為替変動:ヘッジは100%ではなく、2026年を通じて売上・利益・キャッシュフローに影響する可能性
- ConsultingのQ3契約簽約額が前年比-3.7%と減少。大型案件の成約タイミングに左右される
- IBM Zは製品サイクル上の減速局面(z17投入の反動)にあり、Financingセグメント利益もその影響を受けた
- 年金制度は2026年に米国の確定給付年金への法的拠出義務なし、非米国も軽微な見込みだが、市場環境次第で拠出義務が増える可能性
- 買収(Confluent等)の統合リスク、負債水準の上昇(総負債638億ドル、前年末比+26億ドル)
- IRSが2013-2014年・2015-2016年・2017-2018年の米国税務申告について調整を提案しており、争訟中