2026.10.22
木曜
分離独立後初の四半期は有機売上7%増・調整EPS34%増と好調、通期見通しを全面引き上げ
- 売上は$4,994M(前年比+1%、有機+7%)。3セグメントすべてで有機成長、受注残は前年比+7%で約$19B(WWS・PSS売却除く)
- 営業利益$740M(+79%)、営業利益率14.8%(+640bps)。セグメント利益$1,062M(+23%)、セグメント利益率21.3%(+370bps)
- GAAP EPSは$2.40(-20%)だが前年のResideo契約終了に伴う一時利益が反動。調整EPSは$2.27(+34%)
- 営業CFは$607M(-74%、前年のResideo一時入金の反動)、FCFは$688M(+15%)、FCF転換率95%
- セグメント別: ビルオートメーション売上$2,020M(有機+8%、利益率27.0%)、プロセスオートメーション$1,859M(有機+8%、利益率22.2%へ210bps低下)、インダストリアルオートメーション$1,115M(報告-23%だが有機+4%、利益率18.4%へ+350bps)
会社ガイダンス
次四半期
2026年第4四半期: 有機売上成長率5%〜6%を見込む。
通期
2026年通期: 売上$20.0B〜$20.1B(従来$19.8B〜$20.0B)、有機成長率4%〜5%(従来3%〜4%)、セグメント利益率は約20.5%(従来レンジの上限、前年比約290bps改善)、調整EPS $8.40〜$8.45(従来$8.05〜$8.35、中央値比+$0.23、成長率30%〜31%)、営業キャッシュフロー約$2.1B、フリーキャッシュフロー約$2.1B(従来約$2.0B)を見込む。
背景・要因
- 価格転嫁がインフレを上回り、ボリュームレバレッジも寄与
- 過去のスピンオフ・売却に伴う滞留コスト(stranded costs)の解消による生産性改善
- プロセスオートメーションではLNG・石油化学プロジェクトが伸び案件売上+14%、アフターマーケット+4%(精製需要)
- プロセスオートメーションの利益率低下はプロジェクト構成の悪化とJohnson Matthey触媒事業買収による希薄化
- インダストリアルオートメーションはソリューション+16%(産業計測・ユーティリティ)に対し製品は横ばい、公益事業のメーター配備先送りが影響
- ビルオートメーションは防災・セキュリティが牽引しビル製品+11%、サービス好調でビルソリューション+4%
- 法人・その他コストが-$101Mへ改善(前年-$241M)、純支払利息の減少も調整EPSを押し上げ
- 売却益(PPE事業)$339M、Quantinuum持分法損失$147Mなどの一時項目が絡む
リスク・懸念
- マクロ経済・地政学リスク(関税等の通商・税制変更、米国および世界のGDP成長鈍化やリセッション、サプライチェーン混乱、資本市場の変動、インフレ、中東情勢を含む地域紛争)
- 公益事業向けメーター配備の先送りによる製品売上の伸び悩み
- プロジェクト構成やJohnson Matthey触媒事業買収に伴うプロセスオートメーションの利益率低下
- Quantinuumの持分法損失は会社の制御外で予想が困難
- 分離・スピンオフ関連コストや年金収益など非GAAP調整項目の変動性