2026.07.23
木曜
堅調な操業と好価格が牽引、Grasberg坑内鉱山の段階的立ち上げは順調 – 通期ガイダンスは据え置き
- 2026年第2四半期の調整後純利益は11億ドル(1株当たり0.74ドル)で前年同期の7.72億ドル(0.53ドル)から大幅増益。銅実現価格が前年同期の4.54ドルから6.17ドルへ上昇したことが主因。
- 連結銅販売量は7.1億ポンドで、2026年4月時点の推定6.9億ポンドを上回った。前年同期の10.16億ポンドから減少したが、これはGrasberg Block Cave坑内鉱山の段階的再稼働による計画通りの影響。
- 操業キャッシュフローは20億ドル(運転資本等控除後)。保険金受取7億ドルを含む。通期では約83億ドルを見込む。
- 平均銅現金コスト(副産物控除後)は1.97ドル/ポンドで、4月推定の2.24ドル/ポンドを下回った(コスト改善)。金実現価格は4,520ドル/オンス、モリブデンは28.75ドル/ポンド。
- Grasberg Block Cave坑内鉱山の全体生産能力は2026年下期に65%、2027年半ばに80%、2027年末にフル稼働を見込む。PTFIの銅生産量は通期で販売量を約1億ポンド上回る計画(在庫積み増し)。
会社ガイダンス
次四半期
2026年第3四半期の連結販売量は銅7.5億ポンド、金16万オンス、モリブデン2,200万ポンドを見込む。平均銅現金コスト(副産物控除後)は第3四半期に2.00ドル/ポンド。
通期
2026年通期の連結販売量は銅約31億ポンド、金65万オンス、モリブデン9,300万ポンドを見込む。平均銅現金コスト(副産物控除後)は通期1.90ドル/ポンド。設備投資は約43億ドル(うち主要鉱山プロジェクト30億ドル)。営業キャッシュフローは約83億ドル(運転資本等控除後、前提価格: 銅6.00ドル、金4,000ドル、モリブデン30.00ドル)。実効税率は約30%。非支配持分に帰属する純利益は約20億ドルを見込む。
背景・要因
- 銅・金・モリブデンの好価格(銅6.17ドル/ポンド、金4,520ドル/オンス、モリブデン28.75ドル/ポンド)が収益・マージンを押し上げた。
- 米国銅山は副産物クレジット増により平均現金コストが前年同期の3.04ドルから2.94ドル/ポンドに改善。
- Grasberg Block Cave坑内鉱山の段階的再稼働によりPTFIの銅販売量が前年同期比で大幅減(4.43億→1.53億ポンド)だが、計画通りのペースで進捗。
- 第2四半期にPTFIの泥流事故関連の保険金7億ドル(税引前)を受領した。
- リーチング技術革新イニシアティブによる増分銅生産が第2四半期に4,700万ポンド(6ヶ月累計1.01億ポンド)。2026年末までに年率3億ポンドの稼働率を目標。
リスク・懸念
- Grasberg Block Cave坑内鉱山の安全かつ持続可能な再稼働・フル生産能力達成までのリスク(2027年末までにフル稼働を想定)。
- 2025年9月の外部泥流事故に関連するアイドル設備費・修復費が2026年第2四半期に2.84億ドル、上半期累計で6.9億ドル発生。
- インドネシア政府とのIUPK(特別鉱業事業許可)延長プロセスが完了しておらず、2041年以降の権益比率変更を伴うMOUの最終合意が遅延する可能性。
- 銅・金・モリブデンの商品価格変動リスク。第2四半期の銅価格が0.10ドル変動すると営業キャッシュフローが約1.5億ドル変動する感応度。
- バグダッド拡張プロジェクトの資本コストが従来見積35億ドルから約30%増加(現在精査中)。