2026.07.29
水曜
BOSK合弁解消で特別損失3,612百万ドル計上、調整後EBITは改善もGAAPベースは大幅赤字。通期ガイダンスは調整後EBIT $10-11Bに据え置き
- 第2四半期の総収益は$48,296M(前年同期比4%減)。車両・部品売上が$42,736Mと減少した一方、Ford Creditの収益が$3,405Mと増加
- GAAPベースの純損失は$1,327M(前年同期は$36Mの損失)、希薄化後EPSは▲$0.33。調整後EBITは$2,503M(前年同期$2,140M)と改善
- 調整後EBITの内訳:Ford Blue $1,135M(前年$661M)、Ford Model e ▲$919M(前年▲$1,329M)、Ford Pro $1,718M(前年$2,318M)、Ford Credit $757M(前年$645M)
- BOSK合弁解消に伴う非現金評価損$2,930Mを含む特別損失計上$4,179M(税効果後約$3,027M)がGAAPベース利益を圧迫
- 営業キャッシュフローは$4,345M(前年$6,317M)、Company調整後フリーキャッシュフローは$2,094M(前年$2,826M)と減少
会社ガイダンス
通期
2026年通期:調整後EBIT $100-110億、調整後フリーキャッシュフロー $60-70億。セグメント別:Ford Pro EBIT $70-75億、Ford Blue EBIT $50-55億、Ford Model e EBIT約▲$40億、Ford Credit EBT $25億超。設備投資$95-105億。前提条件:米国SAAR 1,600-1,650万台、業界価格約0.5%上昇、Novelis回復による純$10億改善、コモディティ逆風$20億超、材料費・保証費$10億改善、Model eへの$10億追加投資、IEEPA現金還付約$5億
背景・要因
- Ford Blueは好調なミックス・価格・為替が寄与したが、アルミ供給混乱による調達コスト上昇とコモディティ高がコスト増の主因
- Ford Proはアルミ供給混乱による減産とコモディティ高がEBIT減少の主因。好ましいミックスと純価格改善が一部相殺
- Ford Model eはF-150 Lightning生産終了とMustang Mach-E需要調整による販売減少だが、損失額は前年から$410M改善
- Ford Creditは有利なファイナンスマージンとボリューム増がけん引しEBTが$112M増加
- BOSK合弁解消により負債(DOEローン$3.8B)を引き継ぎ、Equity in net incomeに$2.9Bの特別損失を計上
リスク・懸念
- アルミ供給(Novelis火災)の影響継続。第2半期にかけて生産回復を見込むが不確実性あり
- EV市場の規制・需要動向の不確実性。EVプログラム中止関連で最大$2Bの追加費用発生リスク
- 関税政策の変更リスク、特にIEEPA関連の還付タイミングと金額の不確実性(第2半期に$500Mの回収を見込むが確実ではない)
- 中東紛争の拡大や米国経済の大幅悪化は現行ガイダンスに織り込まれていない