2026.07.31
金曜
Blackstone JV統合・Astra取得で大型拡大、AI需要追い風に売上28.9%増。純利益は前年の大型売却益剥落で減、FFOは1株2.73ドルに拡大
- 第2四半期(6月期)の総営業収益は19億2,400万ドルと前年同期比28.9%増。特にFee income and otherは2億4,941万ドルと+597%(2021年のpromote収益寄与)。Rental and other servicesは16億7,463万ドルで+14.9%
- 希薄後EPSは1.21ドルと前年(2.94ドル)から減少。これは前年にBlackstone共同JV等の大型物件売却益9億3,183万ドルが計上された反動で、顧客の営業面は成長基調
- NAREIT基準のFFOは9億8,191万ドル(希薄後1株2.73ドル)と前年(6億329万ドル/1.75ドル)から大幅増。6月期のBlackstone JV(64%分)統合や開発パイプラインの稼働が寄与
- 6月末にDigital Carver Dulles 9 JV/Brickyard JVの残り64%持分を約52億ドル規模で取得して完全子会社化。Astra Enterprise Park約1,440エーカーを4億8,200万ドルで取得
- 設備投資・資本増強が旺盛で、6月末時点の開発中容量は1,402MW(前年末比82%増)、うち54%がプレリース済み。ATMで約25億ドルの普通株を発行、総資本は事業拡大を裏付ける規模
会社ガイダンス
通期
2026年通期の設備投資(共同JVへの出資分・パートナー出資を除く)は約28億〜33億ドルを見込む。需要・リース結果・資本調達状況により変動しうる。
背景・要因
- 6月Blackstone JV統合に伴うpromote収益2億100万ドルの計上がFee income and otherを押し上げ、総収益の伸びに大きく寄与
- 安定稼働(Stabilized)物件売上は新規リース・更新とユーロ・英ポンド・シンガポールドルの為替強化で前年比8.2%増
- 非安定稼働(Non-Stabilized)物件売上は開発パイプライン完成・リースアップで前年比43.1%増
- 純利益は前年の大型売却益(約9.3億ドル)剥落や保険収入等含むOther income増(シンガポール施設の最終保険金約1億2,040万ドル受領)で変動
- 金利・運営コスト面では光熱費の値上がり(特にEMEA/APAC)と物件税・保険費の増加が営業費用を押し上げ
リスク・懸念
- 2026年通期の設備投資は28億〜33億ドルと見込むが、需要・リース結果・資本調達状況次第で上下する可能性
- 金利上昇は変動金利債務や借り換えに影響。固定化した債務比率は93.6%と高い水準だが、ヘッジ未適用の変動金利債務も残る
- 為替変動(ユーロ等の強含みは収益にプラスだが、Ascenty等の外貨建て評価で利益が変動)
- 電力コストの上昇とエネルギー関連の追加規制・課税リスク、AI特需に伴うデータセンターバブル懸念の高まり
- Teracoの残留株主が2026年2月からプット権行使可能で、株主数・希薄化の不確実性(約16%分の行使通知受領済み、普通株342万株発行で決済予定)