2026.07.21
火曜
Masimo統合コストが圧迫も、全セグメント売上増加で増収増益。通期ガイダンス開示なし
- 【売上】第2四半期(Q2)売上高は62.65億ドル(前年同期比+5.5%)。コア成長率は+3.0%(呼吸器検査除く+4.5%)
- 【EPS】Q2希薄化後EPSは$1.23(前年$0.77)。前年はライフサイエンス部門で$432Mの無形資産減損があった反動で増益率が大きい
- 【セグメント別】バイオテクノロジー売上+4.0%(コア+2.5%)、ライフサイエンス+5.5%(コア+5.5%)、ダイアグノスティクス+7.0%(コア-1.0%、呼吸器除く+5.0%)
- 【Masimo買収】6月10日に約$9.8Bで完了。特別費用(在庫評価増・トランザクション費用等)がQ2営業利益率を約175bp圧迫
- 【営業利益率】Q2は18.0%(前年12.8%)。前年の大型減損剥落が+730bp寄与する一方、Masimo関連特別費用が-175bpの逆風
背景・要因
- Masimo買収(6月10日完了):現金約$9.8B、診断セグメントに編入。Q2の売上増加に貢献(+1.5%)する一方、在庫評価増$46M・取引費用等で収益性を圧迫
- ライフサイエンス:ろ過事業(微電子・エネルギー向け)の需要増とフローサイトメトリー・質量分析の消耗品が牽引。前年同期の$432M減損剥落が営業利益率に大きく寄与
- バイオテクノロジー:中国での需要改善が成長を牽引。バイオプロセシング事業(消耗品中心に低~中一桁成長)が堅調
- 診断(呼吸器検査除くコア+5.0%):臨床検査事業(北米・高成長市場)が好調。中国のVBP(出来高買い)価格影響は緩和傾向
- 診断の呼吸器検査は前年の厳しい呼吸器シーズンの反動で減少(コア全体を約-3.0%押し下げ)
- 為替:Q2は売上高を約+1.0%押し上げ(ユーロ等の影響)
リスク・懸念
- 中東紛争によるエネルギー価格上昇・サプライチェーン混乱・地域需要への悪影響リスク
- 米国関税政策の不確実性(IEEPA関税返金と新関税の影響)
- Masimo買収に伴う統合リスク、およびMasimoの多岐にわたる係争(Appleとの特許訴訟、DOJ調査、Kiani元CEOとの訴訟等)
- 2026年下期の呼吸器検査需要は呼吸器シーズンの重症度次第で変動リスク
- 中国の出来高買いプログラム(VBP)の継続的な価格圧力