2026.09.08
火曜
AI最適化サーバー需要が爆発し売上・利益とも急拡大。ISG売上89%増、営業利益が前年比約3.2倍の$5.4Bに。ただしメモリ部品コスト高騰によるマージン圧迫とバックログ拡大が今後の課題
- 第2四半期(FY2027 Q2)の総売上は$47.0Bで前年比58%増。ISG売上は89%増の$31.8Bに急拡大。AI最適化サーバー売上は前年比100%増の$16.4Bに倍増した。
- 営業利益は前年比204%増の$5.4B、純利益は255%増の$4.1B。希薄化後EPSは$6.34(前年$1.70)と約3.7倍に。Non-GAAP希薄化後EPSは$7.04(前年比203%増)。
- ISG営業利益率は620bp改善し15.0%、CSGも120bp改善し7.6%。売上高営業利益率は550bp改善し11.5%となった。
- 上期6ヶ月累計売上は$90.8B(71%増)、純利益$7.6B(前年比約3.6倍)。株式を約20百万株(約$5.4B相当)買い戻し、四半期配当$0.630/株も実施。
- メモリ部品の世界的な供給制約と急激なコスト高騰に見舞われており、AI需要に伴うバックログ(受注残)拡大と人件費増によりR&D費用は41%増の$1.1Bとなった。
会社ガイダンス
通期
通期(FY2027)見通しとして、ISGは売上高が大幅成長する見込み(主にサーバー・ネットワーキング需要が牽引、ストレージも寄与)。CSGは堅調な成長を予想。粗利益は増加する一方、AI最適化サーバーへの構成シフトとメモリ部品コストのインフレ継続により粗利益率には圧力がかかるとの見方。営業費用は規律あるコスト管理(従業員再編・外部採用抑制等)で増加ペースを抑制する方針。
背景・要因
- AI最適化サーバーに対する需要の大幅拡大が主因。Q2で同100%増、上期で222%増と急伸し、台数増に加え高構成比による販売単価上昇も寄与。
- 伝統的サーバー・ネットワーキングも売上122%増(上期108%増)と伸長。データセンター近代化と次世代製品への移行需要が原動力。
- CSGは商用事業が22%増と成長し全体で20%増。PCリフレッシュサイクル進行と値決め改善が牽引。
- 戦略的投資ポートフォリオで$0.6Bの評価益を認識(上期)。売上高営業利益率は大幅な売上成長による費用率低下と値決め改善で改善。
リスク・懸念
- メモリ部品コストの世界的な供給制約と急激なインフレが継続、FY2027残期間を通じてマージン率を圧迫する見通し。
- AI最適化サーバーは大口顧客やクラウド事業者への売上が集中し、調達・在庫・営業債権への信用リスクが拡大。部品転換の頻度も需要変動を生む。
- AI需要拡大に伴い、在庫は$21.3B(前期$10.4Bから約2倍)に、購買債務も$34.8B(うち$24.6Bは12ヶ月以内)に急増するなど運転資本が膨張。
- 関税・貿易障壁等の貿易保護措置、地政学的緊張(中東紛争含む)による市場への影響リスク。
- Dell 401(k)プランに関するERISA集団訴訟(2026年1月提起)が進行中。