2026.08.05
水曜
Deliveroo統合効果で売上・GOV・注文が大幅伸長。Adjusted EBITDAは9.14億ドルと大きく改善も、GAAP純利益は減少しガイダンス非開示
- ["2026年Q2売上は44.54億ドル(前年同期比+36%)と大幅増。Marketplace GOVは331億ドル(+36%)、Total Ordersは9.7億件(+27%)に拡大。国際事業は売上9.97億ドル(前年同期455百万ドル)へ倍増した", "Adjusted EBITDAは9.14億ドル(前年同期6.55億ドル、+40%)に拡大。Contribution Profitも11.47億ドル→16.41億ドルへ増加。しかしGAAP純利益は2.85億ドル→2.00億ドルに減少(純利益率はGOV比1.2%→0.6%)", "GAAP粗利益は16.08億ドル→22.23億ドル、Contribution Marginは34.9%→36.8%に改善。Net Revenue Marginは13.5%で横ばい", "Q2の営業キャッシュフローは9.44億ドル、Free Cash Flowは7.42億ドル(前年同期3.55億ドル)と大幅増加", "2025年10月に完了したDeliveroo買収が成長を牽引。一方、一部国からの撤退等のリストラ費用が発生(上半期で5000万ドル)"]
背景・要因
- Top Line成長はDeliveroo買収の統合効果と新規消費者の増加による。国際売上は455百万ドル→997百万ドルへ倍増した
- Q2の営業利益は156百万ドルと前年同期比でわずかに減少。費用増(売上原価+30%、営業費用+52%、販管費+39%)がGOV成長を上回った
- 純利益減少の主因は、2025年に発生した米国評価性引当金の一部取り崩しによる一時的な税金利益の反動と、前年同期のDeal-Contingent Forward評価益の反動(Other incomeが59百万→16百万へ減少)
- マイナス要因として、2026年3月期に開始した一部国からの事業撤退に伴うリストラ費用(上半期5000万ドル)、および為替変動による不利な影響(1〜6月で151百万ドルの累積換算調整)
リスク・懸念
- Dasher(配達員)の独立請負業者分類に関する訴訟・規制リスク。カリフォルニア州雇用開発局(CA EDD)による給与税査定への控訴継続、イタリア・ミラノ検察による一時的司法管理下への置かれる行政措置
- 2025年10月に発生したソーシャルエンジニアリングによるサイバーセキュリティ事案。重大な影響はないと判断したが、調査・対応・通知に多大なリソースを要した
- Uberによる反競争的行為を巡る訴訟(2025年2月提訴)をはじめとする競争・独占関連の法的リスク
- 主要決済処理業者Stripe・PayPal、クラウド基盤AWSへの依存。AWSが限られた地域に集中してホストしている点への懸念
- Dasherの分類再考や最低賃金規制導入(ニューヨーク市等)が生じた場合のコスト増・手数料引き上げリスク