2026.08.06
木曜
原油価格高騰とHess買収効果で純利益が前年同期比約5倍の$12.1Bに急増、過去最高益水準
- 第2四半期の純利益は$12,072M(希薄化後EPS $6.11)で、前年同期の$2,490M($1.45)から約5倍に急増。原油価格高騰とHess買収の効果が寄与
- 売上・その他収入は$70,055M(前年$44,822M)。Brent原油が6ヶ月平均$92/bbl(前年$72/bbl)に上昇した
- Upstream利益は$8,182M(前年$2,727M)へ3倍超増加。International Downstreamも$4,868M(前年$737M)と大きく拡大
- 世界の純油相当生産量は6ヶ月平均で397万bbl/日と前年比18%増。Hess買収とPermian Basin・Gulf of Americaの成長が牽引
- 営業キャッシュフローは6ヶ月で$25,147M(前年$13,765M)に倍増。フリーキャッシュフローは$16,546M
会社ガイダンス
次四半期
2026年第3四半期の自社株買い戻しは$2.5〜3.0Bを見込む。2026年7月に四半期配当$1.78/株を宣言(9月支払い予定)。
通期
通期見通しとして、2030年までの年間資産売却益$1-2Bを見込む。2026年末までに$3-4Bの構造的コスト削減を目標としており、既に$3Bを前倒し達成済み。2026年の資本的支出は上半期で$8.6B(前年$7.6B)。
背景・要因
- 中東情勢の緊迫化に伴う原油価格高騰(第2四半期のBrent平均と6月時点の$97/bblまで上昇)が上流・下流の実現価格を押し上げ
- 2025年7月に完了したHess買収による生産量増加と売上ボリューム拡大
- 下流事業で精製製品販売のマージン改善、CPChemやGS Caltexなど持分法投資先からの収益増加
- 第2四半期に$1.5Bの有利なタイミング効果(第1四半期は$2.9Bの逆風)
- 2026年上半期に$3Bの構造的コスト削減目標を6ヶ月前倒しで達成
リスク・懸念
- 中東紛争による地政学リスクで、サウジアラビア・クウェート間のPartitioned Zoneでの生産削減や下流事業の供給混乱が発生
- 中東紛争に伴い商品デリバティブで大幅な時価評価変動が発生(第1四半期は$2.7Bの損失)
- 気候変動訴訟リスク(米国各地で34件超が係属中)とルイジアナ州の沿岸湿原訴訟で$744.6Mの陪審評決、$131Mの引当を計上
- ロシアと中東情勢に起因する供給混乱・物流課題の継続リスク、サイバー攻撃の脅威増大
- 税務当局との税務調査の解決時期・結果が不確実で、評価対象期間の税率は変動しやすい