2026.05.07
木曜
マクロ逆風で売上・利益減少も、市場シェアは最高を更新。USDCと新製品が成長を牽引し、通期コスト削減計画を発表
- 総売上高は14.1億ドル(前期比21%減、前年同期比31%減)。取引収益は7.56億ドル(前期比23%減)だが、市場全体の下落率(スポット取引高37%減)を下回る底堅さを維持。
- サブスクリプション&サービス収益は5.84億ドル(純収益の44%)。USDC安定収入は3.05億ドルで、Coinbaseプロダクト内の平均USDC保有額が190億ドルと過去最高に。
- Adjusted EBITDAは3.03億ドルで13四半期連続のプラス。純損失は3.94億ドル(暗号資産投資損失4.82億ドルが主因)。
- Coinbase Crypto Trading Volume Market Share(グローバル取引量シェア)が過去最高を記録。デリバティブ取引高TTMは前年比169%増。
- 現金および現金同等物は102億ドルと厚い財務基盤を維持。自社株買いで約19億ドルを株主還元、発行済株式総数は前期比2%減少。
会社ガイダンス
次四半期
Q2'26(2026年4-6月期)見通し: 取引収益は5月5日時点QTDで約2.15億ドル。S&S収益は5.65~6.45億ドル。T&D+G&A費用は8.20~8.70億ドル(Q1から▲)。S&M費用は2.00~3.00億ドル。株式報酬は約2.40億ドル。リストラクチャリング費用5,000~6,000万ドルをQ2に計上予定。
通期
2026年通期: Adjusted Expenses(T&D+G&A+S&M、無形資産償却除く)は42.5~46.0億ドルを見込む(USDCリワード除けば前年比ほぼ横ばい)。2025年年率化出口比で約5億ドルのコスト削減を計画。人員削減14%、継続従業員約4,300人。
背景・要因
- 売上減少の主因は総暗号資産市場の時価総額・取引高がともに20%超減少したマクロ環境。低ボラティリティとリスクオフ姿勢が取引活動を抑制。
- 取引収益の減少率(23%)が市場全体(28~37%減)を下回ったのは、コンシューマーの銘柄構成シフトと新製品(小売向けデリバティブ、予測市場、DEX取引)の成長による。
- サブスクリプション収益はUSDC市場キャップ拡大とCoinbaseプロダクト内保有額の過去最高(190億ドル)が寄与。
- 営業費用: T&Dは前期比6%増(Q4買収関連一時コストの影響)、G&Aは17%減(契約関連法務・CX・政策コストの減少)。
- 純損失の主因は暗号資産保有に係る評価損4.82億ドル(非現金項目)。
リスク・懸念
- 暗号資産価格の変動、市場全体のボラティリティ低下、リスクオフ姿勢の長期化が取引収益に影響を及ぼすリスク。
- 規制環境の変化(SEC動向、各国の暗号資産規制)に伴うコンプライアンスコスト増加リスク。
- マクロ経済要因(金利変動、インフレ、景気後退、地政学的リスク)が事業環境に悪影響を与える可能性。