2026.07.30
木曜
軟調な市場環境で売上減少も、マーケットシェアとサブスク収益で底堅さ維持、通期費用見通しを引下げ
- Q2 2026 総収益 $1.22B(前期比 -14%、前年同期比 -19%)— 暗号資産市場全体の現物取引量が 25% 減少する中での着地
- 純損失 $(359)M(前期比 9% 悪化、前年同期は $1.4B の純利益)— 投資用暗号資産の評価損 $209M が主因
- Adjusted EBITDA $208M(前期比 -31%、前年同期比 -59%)— 14四半期連続の黒字維持も軟調な市況が圧迫
- サブスクリプション&サービス収益 $555M(純収益の 48%)— USDC関連収益 $292M が新最高値の平均USDC保有残高に支えられ好調
- コインベース暗号取引量マーケットシェアが過去最高の 10.3% に到達(前期 9.1%)、デリバティブでも3四半期連続でシェア拡大
会社ガイダンス
次四半期
Q3 2026 見通し: 取引収益は約 $130M(7月26日までのQTD実績)に注意を促し、サブスク&S&S収益は $500-580M を見込む。取引費用は純収益の mid-teens%(10%台半ば)、調整後費用(T&D+G&A+S&M、無形資産償却除く)は $980-1,080M、株式報酬は約 $245M。平均 USDC 市場価格・平均 USDC 保有残高はプラス要因だが、Q2 の業績条件達成報酬の剥落、QTDの平均暗号資産価格低下がマイナス。Q2の人員削減効果が四半期通じて効く半面、USDC 報酬プログラムや新製品マーケティング費用が発生。
通期
2026 年通期調整後費用ガイダンスを再び引下げ・レンジを狭め、$4,200-4,450M に修正(従来 $4,250-4,600M、中央値で $100M 減)。2025年暦年の調整後費用年間換算出口レート(Q4'25×4)から約 $600M の削減。USDC 報酬の増加を除けば、調整後費用は前年比横ばいの見通し。
背景・要因
- 総暗号資産市場時価総額が前期比 11% 減少(BTC・ETH・SOL が二桁減)、暗号資産ボラティリティが14%低下し複数年ぶりの低水準に
- 消費者取引収益 $452M(前期比 -20%)— 消費者向け現物取引量が 24% 減少したが、予測市場の成長で一部相殺
- インスティテューショナル取引収益 $100M(前期比 -26%)— 市場全体の減少にほぼ連動
- 安定したサブスク収益(前年同期比 -12% に留まる)— USDC平均市場価格は前期比横ばい、平均 USDC 保有残高は $20B で過去最高を更新
- 人件費削減(5月の人員削減効果)により T&D + G&A + S&M 費用が前期比約 9% 減少
リスク・懸念
- 暗号資産価格の低迷と低ボラティリティ環境が取引収益を圧迫し続けるリスク
- 5月発表の人員削減(従業員数が前期末 4,988人→Q2末 4,321人)および 2026 年通期費用ガイダンスの下方修正は事業環境の厳しさを示唆
- BTC ETF 関連の顧客資産流出が AOP(プラットフォーム上の資産)に影響、ETF を除けばネイティブユニットは前期比増加も市場シェアは 11.2% に低下