2026.05.07
木曜
DISH解約とファイバー事業売却が直撃、タワー事業は新規需要で底堅いも通期は慎重姿勢
- 【タワー事業減収】2026年第1四半期の継続事業(タワー事業)売上高は$1,010M(前年同期$1,061Mより5%減)。Site Rental売上高は$961M(同$1,011Mより5%減)。原因はDISH解約による非更新$49MとSprint解約分$5M。
- 【EPS悪化】継続事業からの利益は$220M(前年$284Mより23%減)。1株当たり継続事業利益は$0.50(前年$0.65)。配当は$1.0625/株に減額(前年$1.565)。
- 【ファイバー事業売却を完了】2026年5月1日、Zayo/EQTへ$8.5Bでファイバー事業を売却完了。第1四半期中に$345Mの処分損失を計上(前年同期は$830M)。2025年比で減価償却停止により廃止事業利益は$276M(前年$82M)に改善。
- 【2026年リストラ計画】2月、タワー事業の人員約20%削減を含むリストラを発表。第1四半期に$14Mのリストラ費用計上、年間総額約$30Mを見込む。年間$65Mの運営コスト削減効果を期待(2026年中に$55M実現見込み)。
- 【調整後EBITDA】$675M(前年$722Mより7%減)。DISH解約の影響を直撃。Adjusted Site Rental Gross Marginも$725M(前年$776Mより7%減)。
会社ガイダンス
通期
2026年通期: DISHからの収入をゼロと想定。DISH解約によりサイトレンタル収入は前年比約$220Mの減少を見込む。長期繰延収益の償却減少も見込む。2026年リストラ計画により年間約$30Mのリストラ費用(主にQ1-Q2に集中)、年間$65Mの運営コスト削減(2026年中に$55M、残り$10Mは2027年)を期待。ファイバー事業売却完了後に約$3.3Bの借入金返済、約$1.0Bの自社株買い(2026 Stock Repurchase Program)、約$2.1Bの追加借入金返済を予定。金利費用は前年比減少見込み。
背景・要因
- DISH Master Lease Agreementの解約(2026年1月12日付)による$49Mの非更新影響が最大の減収要因
- Sprint解約関連残存影響が$5M
- 新規テナント追加と契約上の値上げは、ストレートライン調整の減少と前払家賃償却の減少でほぼ相殺
- ファイバー事業売却に伴う減価償却停止(前年同期$204M→今期$0)により廃止事業利益が改善
- 2026年2月のリストラ計画による$14Mの一時費用計上
リスク・懸念
- DISHから$3.5B超の支払いを請求中だが回収の不確実性あり(現在法的手続き段階)
- 2026年見通しにDISHからの収入は一切含めていない(完全にゼロ想定)
- T-Mobile, AT&T, Verizonの3社でサイトレンタル収入の約93%を占める顧客集中リスク
- ファイバー事業売却後のタワー単一セグメント体制への移行リスク
- 2026年リストラ計画(人員20%削減)による事業運営への短期的影響