2026.08.05
水曜
Fiber事業売却完了でタワー専業化。DISH関連の非更新でタワー売上は前年比減も、債務返済・自社株買いで財務は大きく強化
- 2026年5月1日付でFiber Business(small cells・fiberソリューション)売却を完了し、約84億ドルの純現金収入を獲得。会社はタワー事業のみの単一セグメントとなった。
- Q2 2026の継続事業利益は2.99億ドル(前年同期比+13%)。ただしサイトレンタル売上は9.67億ドルと前年比4%減、Adjusted EBITDAは7.05億ドル(前年比4%減)と本業は減速。
- サイトレンタル売上の減少は主にDISH契約解除に伴う非更新(約4,900万ドル)とSprint解約(約500万ドル)が要因。新規リース活動と契約価格上昇で一部相殺。
- 期中に約72億ドルの債務返済(2016 Credit Facility、コマーシャルペーパー、シニアノート)と10億ドルの自社株買いを実施し、負債は243億→182億ドルに大幅縮小。利払い負担は前年比14%減。
- DISHは2026年1月に契約解除。同社は残り35億ドル超の支払いを主張しており、FCC Trust(24億ドル)からの回収を目指す。DISHは2026年6月30日にChapter 11(連邦破産法11章)を申請。
会社ガイダンス
通期
2026年通期見通し。サイトレンタル売上は対前年で約2.2億ドルのDISH解約影響と長期繰延収入償却の減少により前年比減を見込む。2026 Restructuring Planにより運営コストの年間約6,500万ドルの削減効果(うち2026年中に約5,500万ドル)を想定。2026年のリストラ関連費用は約2,500万ドルの見込み。DISHからの貢献は見通しに含めていない。
背景・要因
- DISH Terminationsによる非更新がQ2のサイトレンタル売上を約4,900万ドル押し下げ、Sprint解約による非更新が約500万ドル押し下げ。
- Fiber Business売却(2026年5月1日完了)により継続事業の収益構造が変化し、売却損(discontinued operationsの売却損2.8億ドル)を計上。
- 売却資金で約72億ドルの債務返済を実施し、利払いコスト削減・金利収入増(1,800万ドル)が貢献。オープンマーケットでの債務買い戻しにより2,400万ドルの退職益を計上。
- 2026 Restructuring Planにより継続事業の人員を約20%削減し、Q2の販管費は前年比2%減。
リスク・懸念
- DISHがChapter 11(破産法11章)を2026年6月30日付で申請。同社から35億ドル超の支払いを求めているが、破産手続きとFCC Trust(24億ドル)からの回収可能性は不確実。
- DISH Terminationsにより2026年のサイトレンタル売上が前年比で約2.2億ドル減少する見込み。2026年アウトルックにはDISHからの貢献は含めていない。
- 1.050% Senior Notes(10億ドル)を2026年7月に満期返済済みとしつつ、今後12ヵ月で約22億ドルの債務満期を迎える(1.050% Notes、4.000% Notes、2.900% Notes)。