10-Q
2026.06.09
火曜
AIカスタムアクセラレータとVMwareが牽引し売上・利益が急拡大、ApolloとのAIラック向けバックストップ契約リスクに注目
- 【売上】Q2(第2四半期、2月-4月)の総売上高は222億ドル(前年同期比+48%)。内訳: 半導体150億ドル(+79%)、インフラソフトウェア72億ドル(+9%)
- 【EPS】Q2の希薄化後EPSは1.91ドル(前年同期1.03ドルより+85%)。純利益93億ドル(前年同期50億ドルより+88%)
- 【利益率】営業利益率49%(前年同期39%から10ポイント改善)。非GAAPベースではないが、全社粗利率は69%(前年同期68%から+1pt)
- 【キャッシュフロー】上期(2Q累計)の営業CFは188億ドル(前年同期127億ドルより+48%)。フリーキャッシュフローは183億ドル
- 【顧客集中】半導体ソリューションの販売代理店1社が売上の42%を占める。上位5社で約45%の売上集中
背景・要因
- 半導体ソリューションの売上が前年比+79%と急伸。カスタムAIアクセラレータとAIネットワーキング製品の強い需要が牽引
- インフラソフトウェアはVMware Cloud Foundation (VCF)製品の好調により+9%増
- 製品売上内のアップフロントライセンス収入(主にソフトウェア一括ライセンス)がQ2に20億ドル計上され、半導体売上とともに全体を押し上げ
- 営業利益率改善はAI関連の高成長に伴うスケールメリットとソフトウェアの高利益率ミックス寄与
リスク・懸念
- カスタムAIアクセラレータ向けの大規模製造に伴う在庫積み上がり(在庫は前期比+91%の43億ドル)と運転資本増加リスク
- ApolloとのAIラックリース取引において最大290億ドルのバックストップ保証を提供。顧客デフォルト時の信用リスク
- 半導体製造のTSMCへの依存度が極めて高い(ウェハー生産の約95%)。地政学リスクと価格交渉リスク
- 米中貿易摩擦や関税の影響がサプライチェーンや販売に与える不確実性
- カスタムAI XPU(AIアクセラレータ)販売は営業利益率向上に寄与するが、粗利率を圧縮する可能性があると経営陣が明言