10-Q
2026.03.11
水曜
半導体AI需要が急伸、売上29%増も粗利率横ばい、ガイダンス開示なし。自社株買いを積極化
- 総売上高は193億1100万ドル(前年同期比+29%)。うち半導体ソリューション部門は125億1500万ドルと52%急増し、AIカスタムアクセラレータとAIネットワーキング製品が牽引した。
- GAAPベースEPSは1.50ドル(前年同期1.14ドル)。純利益73億4900万ドル(前年同期55億300万ドル)。
- 粗利益率は68%(前年同期も68%)と横ばい。半導体部門(低マージン)の構成比上昇を売上成長が相殺した。
- 営業キャッシュフローは82億6000万ドル(前年同期61億1300万ドル)。一方、自社株買い78億5000万ドル・配当30億8600万ドルを実施。
- インフラソフトウェア部門売上は67億9600万ドル(前年同期比+1%)とほぼ横ばい。Two-Year Equity Awardsにより株式報酬費用が21億7600万ドルと前年比70%増加した。
背景・要因
- 半導体ソリューション部門の52%増収は、カスタムAIアクセラレータ(XPU)とAIネットワーキング製品への強い需要が要因。
- インフラソフトウェア部門は+1%とほぼ横ばい。
- その他収益(純額)にVMware買収に伴う物品税の取消益3億1500万ドルが含まれる。
- 株式報酬費用が21億7600万ドルと前年同期比70%増加した。これはFY2025第2四半期に付与したTwo-Year Equity Awardsの影響。
リスク・懸念
- 米中貿易摩擦の激化・関税引き上げによる事業リスク。サプライチェーンの混乱や特定顧客・国への販売制限の可能性。
- 主要受託製造先であるTSMC(全ウエハーの約95%)への著しい依存。キャパシティ制約・価格上昇リスク。
- AI需要の持続可能性への不確実性。AIカスタムアクセラレータ顧客の資本制約・支払い能力懸念。
- 大規模顧客集中リスク。1社の販売代理店が売上の42%を占め、上位5社で約50%。
- サイバーセキュリティリスクや製品の脆弱性。ソフトウェアポートフォリオへの標的型攻撃の可能性。
- VMware買収に伴う税務リスク(Dellからのスピンオフの非課税適格性)。
- 自己株式取得プログラムが市況やキャッシュフロー変動により変更・停止される可能性。