2026.10.27
火曜
Data Centers好調で増収増益(AFFOベース)、通期見通しを今年3度目の上方修正
- 総収益は前年比2.5%増の27億8,500万ドル、プロパティ収益は4.5%増の27億3,400万ドル。Organic Tenant Billings Growthは1.1%、Data Centersの現金収益は16.3%増
- Net incomeは14.4%減の7億8,100万ドル、AMT普通株主帰属純利益は10.3%減の7億6,600万ドル、希薄化後EPSは1.64ドル(9.9%減)。株式投資の未実現損失約7,150万ドル(前年同期は1,090万ドルの未実現益)が押し下げ
- Adjusted EBITDAは0.9%増の18億3,200万ドル(マージン65.8%、前年同期67%)、AFFOは2.4%増の13億3,500万ドル、AFFO/株は2.87ドル(3.2%増)
- 1株当たり四半期配当1.79ドル(前年比5.3%増、総額8億3,100万ドル)。四半期に約315百万ドル(約180万株)を自社株買いし、取締役会はさらに20億ドルの買い戻し枠を追加承認
- Net Leverage Ratioは4.9倍、総流動性は約106億ドル。カナダ子会社売却(約2億200万ドル)を2026年第4四半期に完了見込み
会社ガイダンス
通期
2026年通期:プロパティ収益1,078.5億〜1,086.5億ドル(中点成長率5.0%、定額法収益減で約2%の押し下げ)。Net income 32.53億〜33.08億ドル(+24.8%)、AMT普通株主帰属純利益31.83億〜32.38億ドル(+26.9%)。Adjusted EBITDA 72.48億〜73.03億ドル(+2.0%)、AFFO 51.48億〜52.03億ドル(+2.6%)、AFFO/株11.04〜11.16ドル(+3.2%)。セグメント別プロパティ収益:米国・カナダ50.85億〜50.95億ドル(▲3.0%)、ラテンアメリカ18.13億〜18.33億ドル(+11.0%)、アフリカ・APAC 16.44億〜16.64億ドル(+16.2%)、欧州10.25億〜10.45億ドル(+10.4%)、データセンター12.18億〜12.28億ドル(+16.1%)。設備投資総額17.65億〜18.75億ドル(うち裁量的プロジェクト10.35億〜10.65億ドル、データセンター開発6.95億ドル、世界で1,300〜1,900サイト建設)。データセンター好調によりプロパティ収益中点を5,500万ドル引き上げた一方、株式投資の未実現損失により純利益・普通株主帰属純利益の中点を各3,000万ドル引き下げ。Adjusted EBITDA中点とAFFO中点は据え置き、AFFO/株中点は0.02ドル引き上げ。前提為替レート例:1ユーロ=0.89ドル、1ブラジルレアル=5.10ドル、1メキシコペソ=18.10ドル。
背景・要因
- Data Centers(CoreSite)のアウトパフォームがプロパティ収益と通期見通しの押し上げ要因
- 非現金の定額法(straight-line)収益の減少:当四半期▲2,400万ドル(前年同期は+2,770万ドル)が収益成長率を圧迫
- 株式投資の未実現損失▲7,150万ドル(前年同期は+1,090万ドル)が純利益とFFOを押し下げ
- 為替変動:当期は外貨換算益2,700万ドル(前年同期1,800万ドル)
- 資本配分(自社株買い)によりAFFO/株の通期見通し中点を0.02ドル引き上げ
リスク・懸念
- リース需要の大幅な減少は事業・業績に重大な悪影響を及ぼし得る(需要は自社でコントロール不可)
- 少数の大口顧客への依存度が高く、顧客の信用力・財務体質の悪化に敏感
- 業界内の競争激化、顧客の統合・事業撤退・インフラ共用の進展
- レバレッジと債務返済負担、自社株買いが資金調達余力や分配原資を制約する可能性
- インフレ・金利上昇によるコスト増(価格転嫁で回収しきれない可能性)
- 為替変動や新興国市場の経済・政治リスク
- REIT課税要件を満たせない場合の法人税負担リスク
- データセンター事業固有の運営リスク、サイバーセキュリティ・自然災害リスク