10-Q
2026.08.05
水曜
好調な四半期。アンダーライティング収益改善と株式評価益が牽引し、共通株主帰属純利益が前年比1.16Bドル増の3.24Bドルへ。純利益率・ブックバリューともに大幅上昇。
- 2026年第2四半期の共通株主帰属純利益は3.24Bドル(希薄化後EPS 12.51ドル)で、前年同期(2.08Bドル、7.76ドル)から大幅増。昨年のオクラホマ州損害保険等の買収関連・CAT損等は今年減った。
- 総収益は前年比11.8%増の18.60Bドルへ。オート・ホームオーナー保険のPIF増(オート+2.8%・ホーム+2.9%)と株式評価益が主因。
- Allstate Protectionのアンダーライティング収益は+723Mドルの2.01Bドル。コンバインドレシオは86.6%(前年91.1%)に改善。CAT損失は1.72Bドルに減少(前年1.99Bドル)。
- 実効税率や複数セグメントに亘るイベントのため、調整後ではなくGAAPベースでみると非常に好調。なお、Allstate Protectionの今四半期は前年度比でCATや即時再保険の影響も改善し、利益を押し上げた。
- ブックバリューは12ヵ月ROEが49.1%と急上昇し、1株あたり123.38ドル(前年6月末比+49.7%)。自社株買いも8M株・1.66Bドル実施。
背景・要因
- アンダーライティング収益の増加:保険料収入増(総保険料15.43Bドル)とCAT損失減少、および前年度の引当金放出(オート中心に-692Mドル)が寄与。
- 株式評価益:四半期の投資・デリバティブ純利益は+1.055Bドル(前年は-144Mドル)で、主に株式ポートフォリオの評価上昇。
- 純投資収益が+255Mドル(1.01Bドル)へ増加。市場型収益とパフォーマンス型収益の両方が増加。
- ホームオーナー保険のCAT損失が減少(前年はカリフォルニア山火事の1.11Bドルを含む)。
- Protection Servicesの調整後純利益は11.7%減の53Mドル。主要家電のマージン低下とArityの拡大投資が響いた。
リスク・懸念
- CAT損失は高い変動性があり、四半期ごとの業績を左右する。地震・ハリケーン・山火事等のモデル化済み100年に1回の年間最大損失(再保険後)は約3.2Bドル。
- 保険金支払いインフレ(医療費上昇・修理費用高・弁護士関与率の上昇)が継続し、オート保険の第三者賠償損失コストが押し上げられている。
- 規制・法律の変更(レート承認、引受基準、先進技術・データ使用への規制)により、一部州では成長を制約される可能性がある。フロリダではホーム新規引受を停止、カリフォルニアでは限定的。
- 検討中の法的手続・規制当局の調査が多数あり、個別に重要な損失が発生する可能性。
- マクロ経済要因(関税措置、イランでの紛争、ロシア/ウクライナ紛争、エネルギー価格、サプライチェーン混乱)がオート・ホームの頻度・severityを押し上げるリスク。