2026.07.30
木曜
過去最高のAluminumセグメント利益で増収増益、南アフリカ・ブラジル・豪州の大型買収AliGroupを発表(2027年上期完了見込み)
- Q2 2026売上高は$3,966M(前年同期比+31%)、純利益(Alcoa帰属)は$407M(同+148%)。EPSは$1.53(前年同期$0.62)
- AluminumセグメントのAdjusted EBITDAは過去最高の$1,073M(前年同期$97M)を記録。平均実現アルミ価格は$4,752/トン(前年同期$3,177/トン、+50%)と大幅上昇
- AluminaセグメントはAdjusted EBITDAが-$96Mと赤字転落。API平均$307/トンは前年同期比で大幅下落、Pinjarra製油所のサイクロンによる生産不安定と中東紛争起因の燃料費上昇が重荷
- 6月30日にSouth32からボーキサイト・アルミナ・アルミ資産を取得するAliGroup買収を発表。総対価は現金$3,100M+自社株約17百万株(約$1,000相当)、クロージングは2027年上期予定
- 5月に残存する2028年満期6.125%債$219Mを償還。橋渡し融資$3,100Mのコミットメントを確保し、恒久調達に切り替え予定
会社ガイダンス
次四半期
Q3 2026のAluminaセグメント:Pinjarra製油所の安定回復と燃料価格低下で生産コスト改善を見込むが、ブラジルでの計画メンテナンスで一部相殺。Aluminumセグメント:操業効率改善が生産コスト低下要因となる一方、炭素原料市況上昇による原材料コスト増と第三社エネルギー販売減少で相殺見込み。
通期
2026年通期:Alumina生産量 9.5〜9.6百万トン(従来比▲0.2〜0.3百万トン下方修正)、Alumina出荷量 11.5〜11.6百万トン(同▲0.3〜0.4百万トン下方修正)。Aluminum生産量 2.4〜2.6百万トン、Aluminum出荷量 2.6〜2.8百万トンは従来予想から変更なし。設備投資はH1で$305M。
背景・要因
- アルミ価格(LME 15日ラグ平均$3,585/トン、前Q比+15%)とMidwest/ロッテルダムプレミアムの上昇がAluminumセグメントの大幅増益を牽引
- 中東紛争による精錬能力2,500千トン超の削減発表と低在庫水準がアルミ価格とプレミアムを押し上げ
- AluminaセグメントはAPI下落(-38% YoY)、Pinjarra製油所サイクロン被害、中東紛争起因の重油・ディーゼル高騰がコスト増要因
- Q2のOther expenses $200MにはMa'aden株式のマークトゥマーケット損失$123Mを含む(前Qは-$126M)
リスク・懸念
- AliGroup買収のクロージング条件(South32株主承認・規制当局承認等)が満たされず遅延・中止となるリスク
- 中東紛争の長期化によるエネルギー・原材料コストのさらなる上昇とホルムズ海峡通過制限による物流混乱リスク
- 豪州WAの鉱山許可遅延により新鉱区(Myara North/Holyoake)開発が2029年以降にずれ込む可能性
- 橋渡し融資$3,100Mを恒久調達に切替えられない場合、金利上昇・財務柔軟性低下のリスク
- 買収に伴う統合リスクや想定シナジー未達、発行済株式約6%希薄化による株価影響